【健康状態のバロメーター】愛犬の毛並み対策と悪い原因を知ろう!

【健康状態のバロメーター】愛犬の毛並み対策と悪い原因を知ろう!

ワンちゃんの健康状態を知るバロメータとして、毛並みの良さを重視している愛犬家は少なくありません。美しくてつやつやした毛並みを保つために、毎日時間をかけてブラッシングをしている飼い主もいます。今回は、ワンちゃんの毛並みが悪くなる原因と対策についてご紹介します。

犬の毛並みが悪い理由

ハスキーのブラッシング

ワンちゃんの健康状態を知るバロメータとして、毛並みの良さを重視している愛犬家は少なくありません。美しくてつやつやした毛並みを保つために、毎日時間をかけてブラッシングをしている飼い主もいます。

お手入れの仕方や、ドックフードを変えていないのに、急に毛艶が悪くなったりすると、病気を抱えているのではと心配になるものです。また、体毛は体温調節にも役立っているので、暑さや寒さに対応するためには、健康的な体毛を保つことは大切です。

そこで今回は、ワンちゃんの毛並みが悪くなる原因と対策についてご紹介します。

ストレス

寂しそうなわんこ

人間が強いストレスによって脱毛症になることがあるのと同じように、犬もストレスとなる環境で生活し続けていると、被毛が抜けてしまうことがあります。

ストレスによって自律神経に乱れが生じると、皮膚の状態が悪くなり、被毛が抜けたり毛並みが悪くなったりします。

体の同じ部分を執拗に舐め続けたり、自分の尻尾を追いかけてグルグル回っているなどの行動が見られる場合、犬が強いストレスを感じている可能性があります。また、夏などの暑い時期ではないのに、息が上がったように呼吸していたり、震えていることもあります。

犬はとてもストレスを感じやすい生き物です。生活環境が変わることを嫌います。結婚や出産などで新しい家族が増えたり、子供が成長して家を出ていくなど、家族構成が変わるだけでストレスを感じることがあります。

また、引っ越しなどによって住環境が変わったり、模様替えをしてフードボウルやトイレの位置が変わっただけでも、生活し辛く感じてしまうケースもあります。

また、寂しさがストレスになることもあります。長時間一人で留守番させたり、旅行に行くためにペットホテルや友人宅に預けると、帰宅した時に凄い剣幕で怒っていることがありますが、それだけ心理的な負担がかかった証拠です。

病気

病気の犬

何らかの病気を患っているために、毛並みが悪くなったり、抜け毛が多くなる場合もあります。今回は、毛並みが悪化する原因となる代表的な病気を4つご紹介します。

1.甲状腺機能低下症

「甲状腺機能低下症」とは、喉の部分にある甲状腺から分泌される「甲状腺ホルモン」の働きが鈍ることによって発症する病気です。特に高齢の犬に多く発症する病気です。

「甲状腺ホルモン」は、全身の細胞に働きかけ、エネルギーやタンパク質、ビタミンや脂肪など、種々の代謝を向上させる役割があります。

シニア犬に多く発症しやすい病気であり、加齢に伴う症状と似ているため、病気と判断し難いということもあり、様子を見ているうちに重症化してしまうというケースが多い病気です。

甲状腺機能低下症を発症すると、元気が亡くなったり、体重が増加したりするだけでなく、皮膚が乾燥したり、脱毛したりするようになります。尾の部分が脱毛したり、左右対称の痒みが伴わない脱毛が出現します。

また、皮膚の色素沈着が生じ、被毛の根元の皮膚が硬化して黒く変色します。被毛が生えにくくなり、皮膚の乾燥に伴って、フケがたくさん出るようになったり、皮膚の感染症にかかりやすい状態になります。

甲状腺機能低下症は、基本的に完治する病気ではないので、発症したら継続的に治療を受け続ける必要があります。不足しているホルモンを補う「ホルモン補充療法」によって、適切なホルモン量にコントロール必要があります。

2. 皮膚病

犬の全身は、毛がついた皮膚によって覆われています。そうした皮膚には、体内から不必要に水分が失われるのを防ぎ、細菌などの有害な物質から保護する働きがあります。また、汗や脂を体外に排出して、体温調節を行う役割も担っています。

犬の皮膚は人間より傷つきやすく敏感です。被毛によって覆われているので、汚れや細菌などが付きやすく、生活環境とも相まって不衛生な状態になりやすい傾向があります。

皮膚が刺激によって炎症を起こすと、正常な機能を失ってしまうので、有害物質の侵入を防ぐことが難しくなり、細菌が増えやすくなります。そうした、皮膚に異常が生じている状況を皮膚病と言います。

一言で皮膚病といっても、様々な種類が存在します。「濃皮症」や「皮膚糸状菌症」などの細菌によるもの、「ツメダニ症」や「毛包虫症(アカラス)」などの寄生虫によるもの、また、花粉やハウスダストなどに反応した、アレルギー性皮膚炎があります。

犬種によって、なりやすい皮膚病の種類が異なります。ゴールデンレトリバーや柴犬などは「濃皮症」になりやすいとされています。また、ヨークシャテリアやプードルなどは、「皮膚糸状菌症」になりやすいと考えられています。

皮膚病になると、強い痒みが生じるので、しきりに患部を舐めたりかいたりしてしまう犬が少なくありません。皮膚がただれたり、赤く腫れてしまうこともあります。

皮膚が脂っぽくなり、体毛がべたつくようになります。フケが多くなり、抜け毛も増えます。また、体臭が強くなる場合が多いようです。

3. アレルギー

「現代病」とも呼ばれ、多くの人が悩まされているアレルギーですが、犬も人と同じようにアレルギー症状が出ることがあります。皮膚に症状が表れる犬のアレルギーには、4つの原因が考えられます。

例えば、遺伝的な要因で発症しやすい「アトピー性皮膚炎」や、刺激の強いシャンプーを使ったり、花粉などが触れることによって生じる「接触性アレルギー性皮膚炎」などがあります。

また、ドックフードに含まれる食材に反応して生じる「食物アレルギー」やノミなどが寄生中の体液の中にある成分が影響して「ノミアレルギー」を発症することもあります。

皮膚アレルギーを発症すると、患部に強い痒みが生じます。犬は痒みを我慢することが出来ないため、噛んだり、舐めたりして、皮膚を傷つけてしまいます。

4. 寄生虫

寄生虫とは、動物の皮膚や体内に住み着いて、養分を吸収して生きる動物です。犬の場合、ダニやノミが寄生しやすいことは良く知られていますが、他にも、「フィラリア」や「犬回虫」などにも注意が必要です。

「犬回虫」とは、犬の腸管腔に寄生する虫です。成虫になると、体長が5cmから18cmほどになります。犬が消化した食べ物を栄養にして生きています。

感染ルートは幾つかありますが、母親が感染していると、胎児の時に「胎盤感染」してしまうことがあります。また、感染した母親の母乳を通して、子犬に幼虫が移行するケースもあります。

また、犬回虫に感染している犬の便を食べてしまったり、犬回虫の幼虫や卵を食べてしまったネズミを通して感染することもあります。

犬回虫に感染してしまうと、元気がなくなり、食欲の減退や体重の減少が表れるようになります。また、下痢や嘔吐、腹痛などを繰り返す場合があります。毛艶も悪くなります。

「マダニ」にも注意が必要です。「マダニ」は春から秋までの暖かい季節に発生します。犬や人間の体温や、体から放出されている二酸化炭素を目印に、寄生してきます。草木が生い茂った場所に生息しているので、草むらなどで遊んだ時に付着します。

マダニは犬に寄生して血を吸うだけでなく、「ライム病」や「エールリヒア症」、「バべシア症」などの他の病気を媒介します。

マダニは、ギザギザした口先で犬の皮膚に喰い付いて寄生します。寄生してしまったマダニを無理に剥がそうとすると、胴体だけとれてしまうので、皮下に口先だけ残ってしまいます。

また、マダニを潰すと、体内に病原体を有しているので、喰い付いていた患部から感染症を引き起こす可能性があるので、とても危険です。マダニ駆除用の薬剤を使用しましょう。

お手入れ不足

犬のケア

定期的にブラッシングすることには、ワンちゃんの毛並みを整えるだけでなく、皮膚の血行を促進して血流を改善したり、換毛期に生え替わった不要な毛を取り除くなどの大切な役割があります。

また、花粉やホコリなどの汚れを取り除いたり、ノミやダニなどを予防する効果も期待できます。被毛が長い犬種ほど、毛が絡まったりするなど、ブラッシング不足による被毛の問題を抱えやすい傾向があります。

そのため、ブラッシングによる被毛のお手入れを怠ると、毛艶や毛並みが悪くなってしまいます。また、換毛期に不要な抜け毛を取り除かないと、風通しが悪くなり皮膚病を引き起こす場合もあります。

栄養不足

足りない犬

犬の体毛は、皮膚と同じように「タンパク質」や「脂質」などから生成させています。そのため、十分な「タンパク質」や「脂質」を食事から摂取できないと、体毛を作りだすための栄養が不足してしまい、毛艶が悪くなってしまいます。

食事によって摂取したタンパク質は、最初に血液や筋肉など、生命活動に欠かせない部分の修復や生成を行い、皮膚や体毛へと供給されるのは、最後になります。そのため、タンパク質が不足すると、最初に症状が表れるのが、毛並みの悪化です。

重要なのは、良質な動物性タンパク質や脂質が含まれているかどうかです。ドックフードによっては、「とうもろこし」や「大豆」などの植物性のタンパク質が配合されている物もありますが、犬は植物性の食材を消化することが苦手で、うまく吸収できません。

「ビタミン」不足もワンちゃんの毛並みに影響を及ぼします。特に「ビタミンA」や「ビタミンE」は、免疫力を向上させ、皮膚や毛並みの健康を保つのに大切な栄養素です。

また、「ビタミンB群」に属している「ビオチン」には、体内におけるタンパク質の活動をサポートする働きがあるので、動物性タンパク質とビタミンB群をバランス良く摂取することが毛並みの健康を保つためには欠かせません。

加えて、良質な脂質を十分に摂取することも大切です。特に「オメガ3脂肪酸」や「オメガ6脂肪酸」などの必須脂肪酸は、ワンちゃんの体毛や皮膚の健康維持に欠かすことの出来ない大切な栄養素です。

「オメガ3脂肪酸」と「オメガ6脂肪酸」はバランス良く両方を摂取して効果を発揮しますが、「オメガ6脂肪酸」に比べて、「オメガ3脂肪酸」を配合することが難しいので、「オメガ3脂肪酸」がほとんど配合されていないドックフードも多く存在します。

老化現象

疲れている老犬

人間と同じように、年齢を重ねてゆくと、若いころに比べて体毛がパサパサして潤いが無くなります。また、毛が伸びるペースが遅くなり、抜け毛も多くなるので、全体的な被毛のボリュームが少なくなります。

人間の白髪のように、まつげや髭が白くなって、顔全体が老けて見えるようになります。また、胸のあたりの被毛が白くなることもあります。

長毛犬の場合には、美しい毛の流れが失われてゆきます。短毛種の場合にも、毛の質が低下するので、毛並みがきちんとそろわずボサボサした印象になります。

加齢に伴う症状なので、ある程度は仕方のない事ですが、生活環境や食習慣を変えることによって、ある程度改善することは可能です。

美しく保つ秘訣

では、どうすればワンちゃんの美しい被毛を保つことが出来るのでしょうか。愛家の毛並みを美しく保つ3つの秘訣をご紹介します。

1. 正しいケア

正しいケア

毎日のブラッシングは非常に効果的です。ブラッシングによって被毛について汚れを取り除き、絡まった毛を解きほぐすことが出来ます。また、ブラッシングすることで血液の流れが良くなると、毛根に栄養素や酸素が供給されて、健康な被毛の成長に役立ちます。

特に、犬の毛が生え替わる春から夏の時期や、秋から冬にかけては毎日ブラッシングを行いましょう。それ以外の時期でも、週に3回以上を目安にブラッシングを行いましょう。

正しいブラシを選ぶことが大切です。皮膚を傷つけないように、毛先のとがったブラシや硬い材質のものは避けましょう。また、スリッカーやピンブラシタイプは肌を傷つけやすいので注意が必要です。

定期的なブラッシングに加えて、シャンプ-も行なう必要があります。被毛の長さによって異なりますが、最低でも月に一度はシャンプーしてあげましょう。

人間用のシャンプーで愛犬を洗う人もいますが、人間は弱酸性の肌をしているので、人間用のシャンプーは弱酸性で作られている物がほとんどです。

犬の皮膚のphは「アルカリ性」なので、「弱酸性」や「中性」のシャンプーは肌に負担を生じさせます。また、洗浄力が強すぎると、皮膚を保護している層まで洗い流してしまい、抵抗力が落ちてしまいます。必ず、犬専用のシャンプーを使用するようにしましょう。

想像以上に犬の皮膚は薄くて繊細です。汚れを落とそうとゴシゴシ擦ると、皮膚を傷つけてしまいます。シャンプーをしっかり泡だてて、優しく傷つけないように洗う必要があります。

水の温度は、熱すぎると痒みが出る場合もあるので、少しぬるいくらいの方が良いでしょう。また、洗剤が残ると炎症を引き起こす可能性があるので、すすぎはしっかり行なってください。また、風邪をひかないように、シャンプー後はきちんと被毛を乾かしましょう。

2. 良質なフードを選ぶ

ドライフード

ワンちゃんの食事を見直してみることも効果的です。犬が本当に必要としている栄養を十分に摂取出来ているのか、与えているドックフードの原材料や保証成分などを参考に確認してみましょう。

チェックする必要のある一番大切なポイントは、良質な動物性タンパク質を含んでいるかどうかです。食事から摂取できるタンパク質のおよそ30%が皮膚や被毛の健康維持のために消費されていると言われています。

それで、主原料に肉や魚などの動物性タンパク質源が使われているドックフードを選ぶようにしましょう。「ミートミール」や「チキンエキス」などの肉副産物ではなく、良質な肉をしっかり使用しているか確認しましょう。

「アミノ酸」を摂取できるかも重要なポイントです。皮膚の角質や被毛は「ケラチン」と呼ばれるタンパク質から作られていますが、「ケラチン」の主成分は「メチオニン」や「システイン」などの「アミノ酸」から出来ています。

「鮭」、「イワシ」、「かつお」などの魚や「牛肉」、「鶏肉」などの肉、また納豆などに「メチオニン」と「システイン」が沢山含まれています。

ビタミンやミネラルなどの栄養素も大切です。例えば、「ビタミンA」には、皮膚の新陳代謝を促す働きがあるので、被毛に潤いを与えることが出来ます。

「ビタミンB群」に含まれている「ビオチン」には、皮膚の乾燥やフケ、脱毛を抑える効果が期待できます。「酵母」や「レバー」、「鶏卵」などに豊富に含まれています。

また、「亜鉛」には、コラーゲンやケラチンを合成する働きがあり、皮膚や粘膜の健康に役立つミネラルです。「銅」にもメラニンの合成に必要なミネラルが豊富に含まれています。銅が不足すると、毛量が減少したり光沢が失われたりします。

良質な脂を摂取することも大切です。「オメガ3脂肪酸」や「オメガ6脂肪酸」などの必須脂肪酸をしっかり摂取するようにしましょう。「サーモンオイル」や「亜麻仁」などに含まれています。

ドックフードだけで十分な必須脂肪酸を摂取することが難しい場合には、「オメガ3脂肪酸」を補うサプリメントなどを利用して、バランス良く必須脂肪酸を摂取できるようにしましょう。

おすすめドッグフードランキング2018【選び方と考え方のすべて】

ドッグフードを選ぶときの考え方は愛犬のライフステージや健康状態で変わっていきます。何を与えるかは飼い主さんの責任です。大事な家族と長く一緒にいるためにどういう食事をどうやって与えるかを一緒に考えていきましょう!

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3. 適度な運動

運動する犬

犬には、適度な運動と十分な睡眠が必要です。運動不足になると、ストレスを感じるだけでなく、生活習慣が乱れます。

適度な運動をすることで、血行を促進することができ、被毛に栄養を十分に行きわたらせやすくなります。また、日中しっかり活動することで、適度な疲労感を感じるので、良い睡眠の習慣を保つこともできます。

犬種や年齢によって、適切な運動の時間が異なるので、無理のない範囲で十分な運動を行えるように工夫しましょう。

まとめ

美しい毛並みのコリー

犬の毛並みには、その時の犬の健康状態が表れます。年齢や犬種によって被毛の質や状態はさまざまですが、食習慣や生活環境を見直すことで、年齢以上に美しい毛並みを維持することも可能です。

ぜひ、毎日健やかに愛犬との生活を楽しめるように、毛並みを美しく保つ3つの秘訣を参考に、愛犬の被毛をケアしてあげて下さい。

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