犬って風邪引くの?ためになる4つの症状と判断基準を知ろう!

人間の風邪は犬にも伝染するの?素朴な疑問は誰にでもあるものです。犬の風邪は症状も人間と非常によく似ていますが、ちょっと中身が違います。正しい知識と病名(ケンネルコフ)を知って、自然治癒だけに頼らない犬の管理方法を一緒に学びましょう。

犬の風邪:ケンネルコフって知ってますか?

犬の風邪

成犬で風邪をひく心配はありません

犬は人間と違って食事からビタミンを摂取しなくても体内でビタミンと同じ働きをする物質を生成することができるため、人間のように頻繁に風邪を引くことはありませんし、人間とは感染するウイルスが異なるため、飼い主が風邪を引いていてもそれがうつる心配はありません。

しかし犬でも風邪のように咳や発熱、鼻水やくしゃみといった風邪特有の4つの症状が出る伝染性の病気があります。俗に「犬風邪」と呼ばれる「ケンネルコフ」と、注意すべき感染症として「ジステンパー」があげられます。

「ケンネルコフ」の病名は、ブリーダーなどの犬舎で流行る呼吸器感染症であることに由来しています。

「ケンネル」は日本では犬舎のことですが、英語圏では犬に関する事業やサービスを行う場合によく使われます。「コフ」とは咳のことで、文字通り咳の症状がこの病気の主な症状になります。

ケンネルコフは日本語名を「犬伝染性気管気管支炎」と呼ばれていて、様々なウイルスや細菌が単独で、あるいは複合的に感染したことで発症します。原因となるウイルスや細菌には犬パラインフルエンザや犬アデノウイルス㈼型、気管支敗血症菌やマイコプラズマなどがあげられます。

ケンネルコフの症状としては、突然の咳や発熱などの症状に始まり、発作のような咳のために吐くような仕草をしたり、くしゃみや鼻水、元気がないなどの症状が現れます。

咳は運動後や気温の変化で悪化し、やがて食欲が無くなって気管支炎や、さらに重篤化すると肺炎になることもあります。

原因となるウイルスが単独の場合は比較的症状が軽く、その犬の体力や治療次第ですが、ほとんど1週間〜10日前後で治る場合が多いです。しかし複数のウイルスの混合感染の場合には急激に重症化し、死に至る可能性もあります。

ケンネルコフの特徴は長く続く頑固な咳です。そもそも犬は普段から呼吸器系はかなり丈夫です。そのため滅多に咳をしませんが、時々軽く咳をしている場合のほとんどは、ケンネルコフを疑うことが多いのです。

「ジステンパー」は犬ジステンパーウイルスに感染して発症する伝染性が強い病気で、ケンネルコフに比べて致死率が高く、ニホンオオカミの絶滅の原因ともされています。

ジステンパーの症状は、初期には元気がなくなる、咳やくしゃみ、鼻水や目やに、発熱などいわゆる風邪症状が起こります。

悪化すると結膜炎や角膜炎、消化器症状として嘔吐や下痢、細菌の二次感染によって肺炎が起きる場合もあります。さらに重篤化するとウイルスが神経系にまで到達し、脳脊髄炎を発症して麻痺や痙攣を起こし、最悪の場合は死に至る可能性もあります。

ケンネルコフとの違いは神経症状が起きるかどうかで、仮に病気が回復しても後遺症として、失明したり神経に障害が残ってしまう場合もある、非常に恐ろしい病気です。

対策1:感染を防ぐには子犬の頃から

ケンネルコフとジステンパーに特効薬はなく、したがって早期のワクチン接種が有効な対策になります。

日本では予防策として、法律で義務付けられている狂犬病用のワクチンと同時に、ジステンパー予防ワクチンと、ケンネルコフの原因となる犬バラインフルエンザや犬アデノウイルスなどの数種類混合のワクチン投与も一応あります。

ケンネルコフはなりやすい個体が確かにありますので要注意ですが、成犬では比較的軽く済む場合が多く、自然治癒する場合もあります。

ただ抵抗力のない1歳未満の子犬、免疫と体力の衰えた老犬、呼吸器疾患をもっている犬ではケンネルコフもジステンパーも重症化することもあるので注意が必要です。

ワクチン投与は初年度には生後2か月で1回・生後3か月で1回の計2回が一般的で、その後は1年に1回定期的に注射するのが効果的です。また個体によって抗体のでき方に違いがあり、一概に完璧な予防策というわけではありません。

抗体が出来る前に散歩に連れ出して感染してしまう可能性もありますから、これも要注意ですね。

対策2:予防に混合ワクチンを検討する際は要注意

元気のないワンコ

予防策として知られる混合ワクチンは、効果を期待してたくさん投与すれば良いものではありません。

少ない物では2種類から、多い物だと最近では6種類〜8種類のウイルスに効果があるとして、高価な混合ワクチンが使われることがあります。

ワクチンとは、無毒化したり反応が弱い「薄めた病原菌」を直接犬の体内に入れるということです。子犬では当然リスクがありますし、アレルギーなど過剰反応する子もいます。

ワクチンで最も検討しなければいけないのは、犬の場合はパルボウイルスとジステンパーウイルスと狂犬病ウイルスです。これらの病気を防ぐのはワクチンだけですので、ワクチン接種をする場合は医師とよく相談の上、費用や副作用の可能性も含めて検討してください。

対策3:子犬と成犬が風邪(ケンネルコフ)にかかった場合の違い

寒さと犬

子犬は通常は室内で管理するのが基本なので、室温を上げ犬の体温を下げないようにして、他の犬にうつさないよう餌をあげる人は家族の中の一人にしてください。

部屋はできるだけ隔離して、動物病院でケンネルコフやジステンパーと診断されたら、安静のためにケージ内で管理し、出来るだけ面倒もすべて一人の方がやってください。

水分補給と部屋の湿度にも気をつけ、餌はいつものように通常のものをあげてかまいません。

部屋を暖めるとコストが心配という人は、ケージ内半分くらいの面積にペットヒーターを置くと良いでしょう。犬が自由に移動できないと低温火傷の恐れもあるので、床全面を温めてはダメですよ。ベッドの代わりに広めのタオルを入れても良いです。

成犬の場合は症状を見て、軽ければしばらくは投薬で治療を続けますが、屋外飼育であれば雨の日や寒い日・夜などは室内に入れて管理すると良いでしょう。

暖かい日などは外に出して様子を見ても大丈夫ですが、症状が急変する可能性もあるので、飼い主さんはなるべく目を離さないであげてください。

ケンネルコフにもジステンパーにも特効薬はないので、治療は対症療法が中心になります。状態に応じて点滴や、二次感染を防ぐための抗生剤の投与、咳をしずめる鎮咳薬やネプライザー、免疫力を高めるインターフェロン注射を行う場合もあります。

対策4:風邪をさけるためしばらくはお散歩は飼い主さんとだけ

ケンネルコフやジステンパーは、発症した犬の咳やくしゃみ(飛沫感染)、唾液や排泄物(接触感染)により感染するとされています。

ペットショップなど密集した場所で多頭飼育した場合に感染しやすいですが、外出先でうつされる場合もあるので、特に生後4か月から6か月くらいまでは、お散歩では他の犬との接触は避けてください。

ワクチンもその効果が出て、抗体が完全にできるのは注射からもっと後になるからです。また、ウイルスが人間の手に付着してうつる可能性もあるので、他人にもあまり触らせない方が安心です。

犬風邪ともいわれるケンネルコフは、感染症としては比較的軽いものですが、原因となるウイルスの種類や犬の年齢によっては重症化する可能性もあります。

ジステンパーは発症すると命に関わる恐ろしい感染症なので、早期のワクチン接種で確実に予防することが大切でしょう。

どちらの病気にしても早めに治療すれば回復も早いので、初期症状である咳、くしゃみ、鼻水、発熱の4つの風邪症状を見落とさないよう、日ごろから犬の観察はしっかりしておいてください。

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