成分がポイント!ワンちゃんにやさしいドッグフードの選び方

成分がポイント!ワンちゃんにやさしいドッグフードの選び方

「ドッグフードの種類が多すぎてどれを選べばいいか分からない」。ペットショップのドッグフードの棚の前でそんな風に悩んだことありませんか?今回の記事では、そんなお悩みの飼い主さんにお勧めしたいドッグフードの選び方をご紹介します。キーポイントは、ドッグフードの成分です!

ドッグフードどうやって選ぶ?

ドッグフードの選び方

飼い主の皆さん、愛犬のドッグフードを選ぶ時、何を基準に選んでいますか?今お使いのドッグフードはどんな風に選びましたか?「近くのホームセンターに安く大量に売っているから」「テレビのコマーシャルでよく見るから」などの理由で選んだりしていませんか?

もし、そう選んでいたとしたら要注意です。実は、安く大量に販売されているドッグフードには、粗悪な原料が使われていることが多く、愛犬の健康に有害な成分が入っていることも多いんです。愛犬を喜ばせたいと思って与えていたものが、実は愛犬を苦しめていた、なんてことになったらショックですよね。

ですから、ドッグフードを選ぶ時には、愛犬の体にやさしい成分が入ったものを選べるようにしましょう。でも、そもそも犬にとってどんな栄養素が必要なのでしょうか。

では、愛犬にとって良いドッグフードを選ぶために、まずは犬にとって必要な栄養素がどんなものか調べてみましょう。

犬に必要な栄養素とは

「栄養バランスが大事」。人間の食生活を語る時にもよく言われますよね。これは、犬の食生活について考える時にも大切なことです。

ただ、人間と犬とでは必要な栄養素のバランスが違います。犬は人間よりも炭水化物を必要としませんし、逆にタンパク質について人間の数倍の量が必要と言われています。

では、五大栄養素とも呼ばれる炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルそれぞれは、犬とどんな関係にあるのでしょうか。

炭水化物は犬に不要!?

炭水化物はエネルギー源になる栄養素です。わたしたち人間の食事では、必ずと言っていいほど炭水化物が含まれた料理が食卓に並びますよね。

炭水化物は糖質と食物繊維に分けることができます。

実は犬の唾液を調べたところ、糖質の一つであるデンプンを分解するための消化酵素が人間より少ないことが分かっています。犬が本来肉食動物であることもあって、「犬には炭水化物は不要だ、むしろ有害だ」とする意見が聞かれることがよくありますよね。

では、犬にとって炭水化物は必要な栄養成分なのでしょうか。それとも不要な栄養成分なのでしょうか。

この「犬に炭水化物は必要か」というテーマについては、これまでにいくつもの研究が行われてきました。

2006年にはアメリカの学術機関である全米研究評議会(NRC)が、また2008年にはペットフードの栄養基準を定める米国飼料検査官協会(AAFCO)が、「犬には炭水化物は必要ない」との見解を発表しています。

しかし、2013年にはスウェーデンのウプサラ大学の研究チームが、「犬が持つデンプンを消化する酵素はオオカミの数倍以上」という研究結果を発表しました。つまり、犬にもデンプンを消化する能力が備わっているということが分かったんですね。

これらの研究結果を踏まえると、犬にとって炭水化物が必要か不要かについて極端な結論に至る必要はなさそうです。

炭水化物はエネルギーになりますので、特にエネルギーが必要な子犬の時期や妊娠中のメス犬には大切な栄養素になってきます。

タンパク質は犬にとって一番大事な栄養素

タンパク質は分解されてアミノ酸になり、筋肉や骨、皮膚や体毛などを構成する材料になる栄養素です。また、エネルギー源にもなるので、肉食動物である犬にとって特に大切な栄養素と言えます。

タンパク質はアミノ酸が繋がっている栄養素で、約20種類のアミノ酸で構成されています。そのうち、体の中で合成することはできない食事から摂取する必要があるアミノ酸を「必須アミノ酸」と呼び、犬の場合は10種類の必須アミノ酸があります。

タンパク質の必要量は、犬のライフステージによって変化します。

その最低必要量は、アメリカの学術機関である全米研究評議会(NRC)によると「理想体重1kgにつき1.6g以上」、アメリカ動物病院協会(AAHA)によると「理想体重1kgにつき2.5g以上」となっています。

タンパク質が不足すると免疫系の機能が低下し、皮膚の感染症にかかりやすくなります。

脂質は高効率のエネルギー

脂質は脳や筋肉でエネルギーとして使われる栄養素で、タンパク質や糖質の倍以上のエネルギー量がある効率の良いエネルギー源です。

また、体内で合成できない必須脂肪酸を供給する役割や、ビタミンA・D・E・Kの脂溶性ビタミンが吸収されやすくなるようサポートする役割も持っています。

脂質の必要量については特に基準となる量は決まっていません。ただ、脂質はカロリーが高い(それだけエネルギー量がある)ので、食事全体のカロリーを踏まえて考える方がいいでしょう。

脂質が不足すると、皮膚が乾燥してかゆがったり、被毛のツヤが失われたりします。

ビタミンは体の潤滑油

ビタミンは炭水化物、タンパク質、脂肪のようにエネルギーになったり体を作ったりする栄養素ではありませんが、健康を維持するために欠かせない栄養素です。

ビタミンはいわば潤滑油。他の栄養素がしっかりと働くためのサポートをしてくれます。

ビタミンには水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンがあります。

水溶性ビタミンには、炭水化物をエネルギーに変換するときに働くビタミンB1や皮膚や被毛の健康を保つビタミンB2、コラーゲンの合成や鉄やカルシウムの吸収を助けるビタミンCなどがあります。脂溶性ビタミンには、皮膚や粘膜の健康維持や感染症予防などの役割を持つビタミンA、カルシウムの吸収を助け骨の健康を保つビタミンDなどがあります。

ビタミンの必要量に関しては、前述の米国飼料検査官協会(AAFCO)が定めた目安となる基準があります。

水溶性ビタミンは過剰摂取したとしても、尿として排出されるため犬の体に悪影響はありませんが、脂溶性ビタミンについては過剰摂取すると体内に蓄積し、副作用が出てしまうことがあります。

ミネラルは縁の下の力持ち

ミネラルとは地球に存在している元素の中で、酸素、窒素、水素、炭素以外のものを言います。ミネラルには大きく分けて主要ミネラルと、微量ミネラルに分けられます。

主要ミネラルには、骨の材料となったり骨や歯を丈夫にするカルシウムやリン、血管の健康維持に役立つカリウムやナトリウムなどがあります。微量ミネラルには、酸素の運搬を担う鉄、代謝や酵素の機能を助ける亜鉛、肝臓をサポートする銅などがあります。

ミネラルもビタミン同様、米国飼料検査官協会(AAFCO)が定めた目安となる基準があります。ミネラルは過剰に摂取してしまっても不足しても体調を崩してしまうため、愛犬に与える量に関しては慎重になる必要があります。

成分で選ぼう!健康的なドッグフード

前述の項目までで、様々な栄養素と犬との関係について簡単に見ることができました。

では次に、実際にドッグフードを店頭で手に取る時や通販などで購入する時に役立てられるよう、ドッグフードの成分のチェックポイントをご紹介します。

チェックポイントを覚えることで、愛犬のための健康的なフードを選びやすくなりますよ。

なるべく穀物が入っていないものを選ぼう

ドッグフードを選ぶ時に、「グレインフリー」と書かれたパッケージを見かけたことがおありかもしれません。グレインフリーとは「穀物不使用」という意味です。犬が健康的に過ごすためのキーワードとして愛犬家から強い関心を集めてきました。

小麦やとうもろこし、米などの穀物全般を使用しないグレインフリーのドッグフードですが、なぜ犬にとって健康効果があるのでしょうか。実は、犬が穀物を食べることに関して少なからずデメリットがあるんです。それは、アレルギーの原因になりやすいという点です。

穀物の中には「グルテン」と呼ばれるタンパク質が含まれており、このグルテンがアレルギーを引き起こしてしまうことがあります。特にグルテン含有量の多い小麦に反応することが多いようです。

穀物に含まれる炭水化物(=糖質)はエネルギー源になりますが、安価なドッグフードにはかさ増しのために穀物を多量に混ぜられているため、摂りすぎてしまう傾向があります。そうなると、肥満の原因にもなってしまうので注意が必要です。

もちろん、アレルギー反応には個体差があり、穀物を食べてもアレルギー反応を起こさない犬も多くいますし、炭水化物のエネルギーが特に必要なライフステージの犬もいます。ですから、基本的には穀物がなるべく入っていない物を選びつつも、愛犬の状況に合わせながらドッグフードを選ぶようにしましょう。

添加物不使用

成分表に人工添加物が入っていないかどうかを確認することも大切なチェックポイントです。ドッグフードには様々な添加物が使用されることがありますが、下に挙げる添加物が入っていないことを確かめましょう。

・酸化防止剤

ドッグフードの保存期間を延ばし、腐らないようにするのが酸化防止剤です。保存料とも言います。賞味期限が長すぎないかもチェックしておきましょう。

・着色料

発色剤とも言います。ドッグフードの色味を良くしておいしそうに見せるために使用されています。正直なところ、犬にとっては意味のないものです。

・甘味料

ドッグフードへの食いつきを良くするために入れられている添加物。ドッグフードのボリュームを多くするためにも使用されます。天然の甘味料であればそこまで心配することもありませんが、合成甘味料には注意しましょう。

ヒューマングレード

ドッグフードは長らく品質に関する法的な取り決めが無い状態が続いていましたが、2009年に通称ペットフード安全法とも呼ばれる法律が施行されました。この法律により、極端に品質の悪いドッグフードは少なくなりました。

しかし、愛犬の健康を考えるならドッグフードの品質についてより高いものを選びたいところです。品質の高いドッグフードを選ぶ際のキーワードとなるのが「ヒューマングレード」。ヒューマングレードとは、人間が食べられる品質という意味です。ドッグフードを選ぶときには、ヒューマングレードであるかどうかしっかりと調査してから購入するように心がけたいところです。ドッグフードメーカーの公式サイトや販売サイトを見てみると、原材料の産地などについて公表している会社が多いので、お目当てのドッグフードがある場合にはチェックしてみましょう。

しかし、ヒューマングレードに関しては特に明確な基準が定められているわけではありません。つまり、ドッグフードメーカーが「この商品はヒューマングレードです」と言っていても、それはあくまで自己申告というわけです。

では、ヒューマングレードなドッグフードかどうかを見分けるにはどうしたらよいのでしょうか。

目安になるのがドッグフードの価格です。品質の高い食材を使い、人間でも安全に食べられるフードを作るためには、それなりのコストがかかります。ですので、ヒューマングレードと謳いながらも安価なドッグフードには注意が必要でしょう。

これが入っていたら要注意!ドッグフードの良くない成分

これまでの項目で、愛犬の健康のために良いドッグフードを選ぶためのポイントを見てきました。この項目では、ドッグフードに含まれがちな要注意成分についてご紹介します。成分表を確認する際には、これから挙げる成分が入っていないかチェックしてみてください。

肉副産物とミートミール

肉副産物やミートミールは、その呼び方から肉の一部分や肉を加工したものと思われがちですが、実は違います。アメリカ飼料検査官協会(AAFCO)が定めた定義によると、「精製していない頭、足、内臓のこと。糞やその他の異物は除く」となっています。

そして、ミートミールは「血液、毛、ひづめ、角、くず皮、糞、胃、ルーメン(ただし、含有物を除く)部分を精製したもの(脂肪を除いたもの)」となっています。

つまり、肉副産物もミートミールも肉以外のものを使用しているというわけです。

ただ、肉以外の部位を使用しているからといって、それだけで良くない成分というわけではありません。

肉副産物やミートミールに注意が必要なのは、これらに「4Dミート」と呼ばれる粗悪な原料が使われている可能性があるからです。「4Dミート」とはDying(死にかけの動物の肉)、Dead(死んだ動物の肉)、Diseased(病気の動物の肉)、Disabled(障害のある動物の肉)のことで、人間用には適さない最低ランクの食材を指しています。

すべての肉副産物、ミートミールに4Dミートが使用されているわけではありませんが、安価なフードであればあるほどこの粗悪な原料が使われている危険性が高いのです。

BHAとBHT

BHAとは 「ブチルヒドロキシアニソール」、BHTは「ジブチルヒドロキシトルエン」とも呼ばれています。どちらも人工添加物で、元々はガソリンや石油に使用されていた酸化防止剤です。現在では一部の食品を対象に食品添加物として使用されていますが、発がん性物質を含んでいるとして危険視されています。

ただ、この発がん性を危険視する意見には賛否両論あり、通常の使用料では健康に悪影響はないとする声もあります。いずれにしても慎重になりたい成分ですね。

エトキシキン

エトキシキンも酸化防止剤です。その毒性の強さのため、日本では食品添加物としても農薬としても使用が許可されたことはありません。しかし、防腐力が高いうえに非常に安い値段なので、飼料の添加物として世界的に使用されています。AAFCOはペットフードに150ppmまでは使用してよいと添加許容量を定めていますので、海外製のドッグフードには含まれていることがあります。

FDA(米食品医薬品)獣医医療センターによると、このエトキシキンを摂り続けると、アレルギーや皮膚病、臓器の障害、がんなどに関係する可能性があるということです。

「赤色○号」「青色○号」などの合成着色料

ドッグフードの見た目を良くするためだけに使用される着色料。もしかしたら成分表の中に「赤色○号」とか「青色○号」などの表記を見たことがおありかもしれません。これらは人工的に合成された着色料で、アレルギーの原因になったり、発ガンのリスクがあったりと犬にとって有害な成分です。人間と比べて識別できる色が少ない犬に対して着色料で「美味しそうに」見せることは、正直なところあまり意味はありません。

キシリトール

人間が食べるガムなどに使用されるキシリトールですが、犬にとっては有害な成分です。以前は犬用のおやつやガムに含まれていることが多くありました。最近はキシリトールが犬にとって危険な成分であることが広く知られるようになっていますので、キシリトールが含まれた商品は少なくなってはいるようです。

犬がキシリトールを体内に摂り入れると血糖値が低下する低血糖や肝障害などを引き起こし、最悪の場合死に至ります。犬の体重1kgにつき0.2gのキシリトールで致死量に達する場合もあるようです。

まとめ

愛犬の喜びと健康のために良いドッグフードを選びたい、多くの飼い主さんがそう思っているはずです。情報を知らないがゆえに、質が悪く粗悪な成分が使用されているフードを選んでしまうことがないようにしたいものです。今回の記事をドッグフード選びに役立ててくださいね。

この記事が気に入ったらシェア
おすすめ記事
関連記事