愛犬の体臭をチェック!ニオイに隠された体調不良や病気知ろう!

愛犬の体臭をチェック!ニオイに隠された体調不良や病気知ろう!

愛犬の体から嫌な臭いがすると、飼い主としては残念な気持ちになりますが、犬の体から発せられる臭いは、健康上の問題などを飼い主に知らせる貴重な情報源となります。病気にはそれぞれ特徴のある匂いがあるとされ、 かつて日本においても、 明治時代頃までは、体臭で病気を診断していたとされています。愛犬からどんな体臭がすると、病気にかかっている可能性があるのでしょう

愛犬の歯周病

病気にはそれぞれ特徴のある匂いがあるとされ、 かつて日本においても、 明治時代頃までは、体臭で病気を診断していたとされています。

これは日本に限った話ではなく、病気と匂いを結び付けて考えることは世界中で行なわれていました。例えば、イギリスの哲学者フランシス ベーコンは、ヨーロッパで流行したぺストについて、腐った柔らかいリンゴのような匂いだと書き残しています。

では、愛犬からどんな体臭がすると、病気にかかっている可能性があるのでしょうか。臭いの特徴や発生場所から、疑われる病気についてご紹介します。

Disease of teeth in dogs, plaque of a tooth stone

犬は本来肉食の動物なので、糖分を多く含む食生活を好む傾向があります。食事に含まれる糖分は、歯周病菌の餌になるので、犬の好む食事を与えていると、口腔内の環境が悪化しやすくなります。

口臭があるワンちゃんは珍しくありませんが、愛犬の口から生臭い匂いがする場合には、歯周病を発症している疑いがあります。犬は虫歯になりにくいと考えられていますが、歯石がたまりやすい動物です。

人間の場合、歯垢ができてから歯石になるまでに、20日前後の期間があるのに対して、犬の場合には、僅か数日で歯石になってしまいます。そのため、毎日歯磨きを行わないと、歯石が蓄積して歯周病になる可能性が高まります。

日本の場合、3歳以上のワンちゃんの8割近くが、歯周病を発症しているか、その予備軍だと言われていま。

歯周病を発症すると、生臭い口臭だけでなく、歯周病によって歯根や歯を支えている骨にまで影響が及ぶので、歯がグラグラしたり、場合によっては歯が抜け落ちてしまうこともあります。結果として、固いものが噛めなくなり 食習慣に 影響が及ぶ場合があります

歯周病を改善するには

歯周病を改善するための最善の方法は、口の中をいつも清潔な状態に保つことです。毎日の歯磨きを習慣づけることで、歯垢の発生をかなり抑えることができ、歯石化することを防ぐことができます。

また、すでに歯石がこびりついてしまっている犬の場合には、歯石を除去して口腔内を清潔にする必要があります。

スケーラー

左右どちらからでもやりやすいように、向きが逆の刃先がついています。

軽度の歯石であれば、自分で歯石取りを行うことも可能です。歯石除去用のペンチやスケーラー がネットショップで販売されています。

しかし、歯磨きの習慣がないワンちゃんなど、人間に口の中を触られることに抵抗がある場合には、嫌がってしまうので、歯石を除去するのが難しい場合もあります。

まずは、ガーゼで歯を拭くことからはじめて、口の中に手を入れることに慣れさせる必要があります。それから、徐々に歯ブラシを使って歯磨きをする時間を伸ばしてゆき、口を開けて我慢していることができるようになってから、歯石除去を行うようにしましょう。

スケーラーなどは、先端が尖っているため、ワンちゃんが動いてしまうと口の中を切ってしまうなど、大きな怪我をする危険があります。また、器具を使って歯を傷つけてしまうと、歯垢が付着しやすくなってしまうので、新たな歯石が蓄積してしまう原因になります。

歯の表面を優しく削り、歯石だけを落とすイメージで歯石を除去しましょう。ワンちゃんが嫌がって動いてしまう場合には、中断しましょう。無理に押さえつけてやると腰などを脱臼してしまう可能性があります。

dental treatment in dogs

長期間歯石を放置してしまい、頑固にこびりついている場合には、自分で歯石を取ることが難しい状況になっている可能性が高いです。その場合には、動物病院などで麻酔を用いてしっかりと歯石を除去する必要があります。

口腔内の環境を根本的に改善するには、歯周ポケットも含めて全ての歯石を除去してあげることが大切なので、麻酔を用いての手術には大きな効果があります。

しかし、麻酔をかけることには ワンちゃんの 体にとって 大きな負担となるので高齢犬の場合には 手術が行えないという可能性もあります 主治医と 相談して 手術を行うのが 良いかどうか 判断する必要があるでしょう

口腔内の腫瘍

愛犬の口から生臭い口臭がしている場合、口の中に腫瘍ができてしまっているという可能性も考えられます。他の症状としては、よだれを垂らしていたり、出血が見られたりすることがあります。

当然ですが、腫瘍なので良性腫瘍と悪性腫瘍の可能性があります。犬の口の中にできる量性腫瘍には、「骨形成性エプリス」や「繊維腫性エプリス」などがあります。

一方、悪性腫瘍の場合、「骨肉腫」や「繊維肉腫」、「悪性黒色腫」や「扁平上皮癌」などの可能性が考えられます。

食事をする際に腫瘍を傷つけてしまうことが多いので、出血が起きやすく、口の中が血生臭い匂いになります。

口腔内の腫瘍を改善するには

基本的に手術によって腫瘍を切除する治療が行なわれます。しかし、発見が遅れて、転移などが起きている場合には、治療が難しくなってしまいます。そのため、重症化しないように予防することが大切です。

口腔内の腫瘍は、目に見える部分に腫瘍ができるので、比較的発見しやすい腫瘍です。歯磨きの時などに歯茎などもチェックすることによって、早期発見することが可能な病気です。

愛犬の糖尿病

糖尿病

愛犬の口から甘い匂いがする場合には、糖尿病を患っている可能性があります。糖尿病の 初期症状として、尿や呼気などから甘い匂いがするようになります。

糖尿病を発症すると、体内に取り入れた糖分をうまく消化できなくなるので、糖の代わりに脂肪をエネルギーとして使用するようになります。その時に体内で「アセトン」という物質が生成されます。

「アセトン」は呼気に含まれて体外に排出されるため、糖尿病を発症している人の口からは、独特の甘い匂いのする「アセトン臭」と呼ばれる臭いがします。

インスリン

糖尿病とは、膵臓から分泌される「インスリン」と言うホルモンが正常に機能しないことで、体内の血糖値をコントロールできなくなる病気です。インスリンの働きが鈍ると、血液中の糖を細胞内に吸収することができなくなるので、血液中の糖度が高くなります。

この高血糖の状態が慢性的に続く状態を糖尿病と言います。犬が糖尿病を発症する理由には二つのタイプが存在します。

まず、1型糖尿病(インスリン依存型糖尿病)と呼ばれる、インスリンの分泌量が減少して生じる糖尿病があります。このタイプの糖尿病は、不足しているインスリンを補うことで症状を抑えることが可能です。

2型糖尿病(インスリン非依存型糖尿病)と呼ばれるタイプの糖尿病は、インスリンの分泌は正常に行なわれますが、インスリンに対する細胞の反応が鈍くなり発症するものです。インスリン自体は正常に分泌されているので、インスリンの投与を行う必要はありません。

old golden retriever dog

犬の糖尿病は、7歳以上のシニア犬に多く見られます。年齢とともに、犬も人間と同じように基礎代謝が落ちていくため、食事を通して摂取した栄養素が筋肉になるよりも、脂肪に変化しやすくなります。

そのため、成長期などの若い時期と同じ量のドッグフードを食べ続けていると、肥満になってしまいます。特に糖質や炭水化物を過剰に摂取し続けていると、糖尿病を発症するリスクが高まります。

また、食事の仕方にも注意が必要です。人間の糖尿病も同じですが、暴飲暴食を繰り返していると、食事や飲み物に含まれる糖分によって、急激に血糖値が上昇します。そのために、一度に大量のインスリンを消費してしまい、体に負担をかけてしまいます。

加えて、極めてまれなケースですが、先天的に膵臓の機能が正常に働かない病気で、インスリンを分泌することができないため糖尿病になるワンちゃんもいます。

統計学的な調査によると、オス犬に比べるとメス犬の方が糖尿病を発症しやすいとされています。特に避妊手術をしていないメス犬の発症率が高いと言われています。

おすすめドッグフードランキング2018【選び方と考え方のすべて】

ドッグフードを選ぶときの考え方は愛犬のライフステージや健康状態で変わっていきます。何を与えるかは飼い主さんの責任です。大事な家族と長く一緒にいるためにどういう食事をどうやって与えるかを一緒に考えていきましょう!

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プードル

糖尿病を発症しやすい犬種としては、

・ミニチュアシュナウザー ・プードル ・ダックスフント

など、小型犬に多いようです。

糖尿病を発症すると、喉が渇きやすいので、水を飲む量が増えます。そのため、おしっこをする回数や排尿量が増加する傾向があります。

また、糖尿病になると食欲が増して大食いになりますが、いくら食べても体重が減少するという症状があらわれます。犬によっては、皮膚が乾燥しやすくなったり、毛艶が悪くなったりすることもあります。

さらに、糖尿病が進行していくと白内障を患ったり、心筋梗塞や腎疾患など他の病気を併発しやすくなります。最悪の場合には、合併症によって命を失う結果につながります。

糖尿病を改善するには

糖尿病を改善するための基本的な方法は、食事療法運動療法です。過度に血糖値を上げないように、低GI食品を選ぶなど、食習慣の見直しを行うことが大切です。場合によっては、糖尿病食を食べさせる必要があります。

肥満もインスリンの働きを妨げる原因の一つなので、しっかりと体重管理を行いましょう。食事を見直すだけでなく、運動療法を一緒に行なうことで体重を効果的に減少させることができます。

しかし、太っているワンちゃんにいきなり激しい運動をさせると、足や腰の関節を痛めてしまうため、怪我に注意しましょう。

1型糖尿病の場合には、インスリンの量を増やす必要があるため、注射によってインスリンを投与する治療が行われます。

インスリンには幾つかの種類があり、犬の体質などによって最適なインスリンは異なります。また、投与量も適正に管理する必要があります。投与する量が多すぎても少なくても、ワンちゃんの体に悪影響を与える危険があります。

かかりつけの獣医師と相談して、適切な仕方でインスリンを投与できるように、指導を受けるようにしましょう。また、適切にインスリンを投与して血糖値をコントロールしていても、ワンちゃんの病状によって血糖値は変動するので、診察は定期的に受けましょう。

愛犬の続発性脂漏症

犬の皮膚病

犬の体臭から想定される病気の一つは「続発性脂漏症」という病気です。脂漏症とは、皮膚に生じる病気のひとつです。

皮膚が油っぽくベタつくようになり、体臭が強くなる「油性」の脂漏症と、逆に皮膚が異常に乾燥してカサついてしまい、フケのようなものができてしまう「乾性」の脂漏症があります。

脂漏症を発症する主な原因としては、感染症やホルモンの異常分泌などによって生じます。アレルギーや寄生虫などが原因となる場合もあります。

皮膚の新陳代謝が極端に早まったり、角質に異常が生じることによって、症状があらわれます。まれなケースとして、遺伝的にこの病気を発症してしまうワンちゃんもいます。

続発性脂漏症を改善するには

遺伝的な場合を除いて、続発性脂漏症はアレルギーなどの他の病気に起因して引き起こされる病気なので、原因となる病気をきちんと治療することが、結果として続発的脂漏症の 予防や改善につながります。

皮膚の状態を清潔に保つことが予防につながるために、定期的にシャンプーを行い、ブラッシングをしましょう。シャンプーの回数が多すぎても、皮膚に負担をかけてしまうので、月に1回を目安に行ないましょう。

シャンプーするタイミングでない時に、散歩などで体が汚れてしまった場合には、お湯で洗い流すようにしましょう。シャンプーを用いていなければ、皮膚の油分に影響を与えることはないので、何回行なっても問題ありません。

使用するシャンプーは、愛犬の皮膚に適したものを選びましょう。肌にあわないシャンプーを使用すると、皮膚の負担になり、皮膚のバリア機能を弱めてしまいます。

人間用のシャンプーを使うことは絶対にやめましょう。犬の皮膚は人間と比べると薄く、とてもデリケートです。また、人間の肌が弱酸性なのに対し、犬の肌は中性から弱アルカリ性です。

そのため、人間用のシャンプーは犬にとっては刺激が強すぎて、皮膚を痛めてしまいます。必ず犬用のシャンプーを使用するようにしましょう。

愛犬の尿毒症

尿毒症

犬の口からおしっこのような口臭がする場合には、尿毒症を発症している可能性があります。尿毒症とは、腎不全などの病気によって、体内の老廃物をうまく体外に排出できなくなることによって生じる病気です。

犬の腎臓には、血液をろ過して老廃物を尿にする働きがあります。老廃物が含まれた血液は、腎臓の中で「ネフロン」と呼ばれる器官に流れ込みます。ネフロンは「糸球体」、「ボーマン嚢」、「尿細管」と呼ばれる三つの部分から構成されています。

「糸球体」において、赤血球や白血球などの血液の主要成分をこし取り、尿の元になる原尿が作られます。原尿は「ボーマン嚢」を通って「尿細管」に運ばれますが、その段階で「アミノ酸」や「水分」、「ぶどう糖」などの人体に必要な成分が再吸収されます。

残った水分や不要な老廃物が腎盂を通って尿管から膀胱に運ばれて、体外に排泄されてゆきます。こうした「ネフロン」の働きが悪くなると、血液中の老廃物をろ過して、おしっこを作ることが難しくなります。

結果として、「インドキシル硫酸」や「尿酸」、「クレアチニン」などの人体に不要な物質が、血液中に蓄積していきます。特に、「インドキシル硫酸」は、心臓や血管に負担をかける物質なので、注意が必要な老廃物です。

腎臓は沈黙の臓器とも呼ばれ、多少のダメージがあっても、他の部分で不足した働きを補うことができるので、症状が表れにくい傾向があります。

「ネフロン」は半分程度が損傷しても、問題なく機能するとも言われています。しかし、放置してしまうと一気に病状が進行してしまいます。全体の75%以上の機能が失われると、腎不全と呼ばれます。

腎不全を発症すると、水をたくさん飲むようになり、おしっこの量が多くなったり、おしっこの臭いが薄くなったりします。また、嘔吐や貧血などが起きたり、食欲が低下して痩せてくることもあります。

そして、重症化すると尿毒症になります。尿毒症を発症すると、老廃物の一種である「アンモニア」が口腔内で分解されてしまうので、おしっこ臭い独特の口臭が発生するようになります。

尿毒症を改善するには

nephron(ネフロン)

「ネフロン」は一度壊れてしまうと、再生させることは出来ません。そのため、軽度の腎不全の段階で病気を発見し、残っている「ネフロン」を守ることが大切です。

腎不全は、心疾患や尿路結石などの他の病気によって発症しやすい病気なので、新鮮な水と栄養バランスの優れた食事をしっかり摂取するなど、食生活を改善することで予防することができます。また、ストレスを感じにくい生活環境を整えてあげることも大切です。

しかし、尿毒症になってしまった場合は、すでに末期症状なので、血液中の老廃物を排出するために輸液療法を行なったり、利尿剤などを使用して強制的に排尿させる必要があります。

まとめ

犬の体臭から予想できる病気を4つご紹介しました。犬に限らず、動物には臭いがつきものですが、体臭をチェックすることで、命の危険性がある病気を早期発見することも可能です。ぜひ、愛犬とのスキンシップの時間に、愛犬の臭いも確認してみて下さい。

簡易体臭匂いまとめ

・歯周病:生臭い ・糖尿病:甘い香り ・続発性脂漏症:体臭が強くなる(油性・乾性) ・尿毒症:おしっこの匂い(アンモニア)

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