安いドッグフードの秘密と危険性について知っておこう!

安いドッグフードの秘密と危険性について知っておこう!

安いドックフードは、なぜ安価で提供できるのでしょうか。愛犬の健康にどんな危険を生じさせるのでしょうか。今回は、安いドックフードに潜んでいる危険性をまとめました。

安いドッグフードの秘密と危険性を探る!

犬と男性

昔から「安かろう悪かろう」という言葉がありますが、物にはそれぞれ適正な値段があるので、安い物には必ず安い理由があります。どんな商品であれ、値段が安ければ、基本的に品質も低下するものです。

でも、多くの人が少しでもお得に買い物をしたいと願っているので、「激安」や「爆安」など、安さを強調して販売する手法は、今でも広く見られる主要な販売方法です。その点では、ドックフードも例外ではありません。

毎日の食事なので、少しでも安く購入したいと多くの愛犬家が考えています。大型犬を飼っている方や、多頭飼いをしている方など、ドックフードの消費量が多い場合には、特にそうでしょう。

しかし、人間用の食品と同じように、安さに伴って低下している品質が、愛犬の健康に与える影響は無視できません。

安いドックフードは、なぜ安価で提供できるのでしょうか。愛犬の健康にどんな危険を生じさせるのでしょうか。今回は、安いドックフードに潜んでいる危険性をまとめました。

安いドックフードの危険性について

基本的に、低価格で販売されているドックフードには、3つの共通点があります。値段を下げるための企業努力とも言えますが、愛犬の健康にとっては良くありません。どんな方法で値段を下げているのか、一つずつご紹介します。

1. 穀類が多く含まれている

小麦

低価格で販売されているドックフードの多くが、「とうもろこし」や「小麦」などの穀類を主原料として使用しています。中には、「コーングルテンミール」など、他の加工品を精製した後に残る副産物が使用されていることもあります。

穀類が含まれていること自体が問題なのではありません。穀類には食物繊維が豊富に含まれているので、腸内を奇麗にするなどの効果が期待できます。そのため、高価なプレミアムドックフードの中にも、少量の穀類を配合している場合があります。

しかし、安いドックフードに穀類が使用されている場合、その目的は異なります。健康のために少量を配合するのではなく、主原料として穀類を使用するのは、「とうもろこし」や「小麦」が、肉類などの他の食材よりも安く仕入れることが出来るからです。

ドックフードの製造コストを下げるため、肉類などの高価な食材に変わって、「かさ増し」するために、穀類を使用しているのです。

しかし、残念ながら本来肉食である犬にとって、最も必要な栄養素は肉や魚から摂取できる「動物性タンパク質」であり、穀類に含まれる炭水化物などの栄養素はあまり重要ではありません。

また、穀類は愛犬の健康に悪い影響を与える可能性があります。例えば、犬の体には、穀物を消化する働きがある「アミラーゼ」という酵素がほとんどありません。

他の身体の作りも、穀類などの炭水化物を食べるのに適していません。犬には「臼歯」がありません。人間は、奥歯にある平べったい形をしたこの「臼歯」で、文字通り「臼(うす)」で穀類をすり潰すようにして噛み砕き、咀嚼しています。

しかし、犬にはこの「臼歯」の働きをする歯がありません。便宜上、犬の奥歯も「臼歯」と呼ばれることがありますが、穀類をすり潰せるような平べったい形ではなく、先端が尖った形をしていて、「裂肉歯」とも呼ばれます。

つまり、犬の歯は肉を引き裂いて丸のみにするのに適していて、「とうもろこし」や「小麦」などの穀類を咀嚼する働きはほとんどありません。

また、腸の長さにも違いがあります。一般的に、草食動物は腸が長く、肉食動物は短い傾向があります。なぜなら、肉と比べて植物は消化吸収が難しいので、長い腸で時間をかけて消化する必要があるからです。

雑食である人間は7メートルから9メートルの腸を持っていると言われています。また、草食動物である牛は、人間の5倍近い40メートルもの長さの腸を持つとされています。

一方、犬の腸の長さは、大型犬でも3メートルほどです。腸でゆっくり時間をかけて消化する能力がありません。そのため、消化吸収が良い食べ物を必要としていて、穀類などの消化が難しい食べ物の多くは、体内に栄養を吸収すること無く排出されてしまいます。

また、消化に悪い物を食べ続けていると、その食べ物を消化するために消化器官が常に働く必要が生じるので、消化器官に負担がかかります。結果として、腸内環境が悪化したり、自己免疫力が低下する可能性もあります。

このように、犬の身体は穀類の消化に適していないため、大量に穀類を食べてしまうと、消化器官に負担をかけてしまい、嘔吐や下痢などの症状が表れる可能性があります。

加えて、「とうもろこし」や「小麦」などの穀類は、犬がアレルギーを発症しやすい食材として知られています。犬の40%は、何らかの食物アレルギーを持っていると言われているので、注意が必要な点です。

アレルギーを発症すると、嘔吐や下痢だけでなく、皮膚のかゆみや脱毛、涙ヤケなどさまざまな症状が表れる場合もあるので、極力アレルゲンとなりうる食材は控えるのが賢明でしょう。

このように、穀類が主原料として使用されている安いドックフードには、愛犬の消化器官に負担をかけて消化不良を起こしたり、アレルギーを発症するなどの健康被害を引き起こす可能性があります。

2.原材料の品質を落としている

抱きしめられるワンコ

安価で販売されているドックフードの多くは、穀類でかさ増しするだけでなく、使用する食材そのものの品質を下げて、製造コストを抑えています。

例えば、新鮮な鶏肉を使用する代わりに、「チキンミール」や「ミートミール」などの肉副産物を使用しています。「ミール」とは素材を粉々にしたつぶし粉のことなので、「ミートミール」とは肉を粉砕して粉状にしたもののことです。

ただ肉をすり潰して粉状にしただけであれば、特に有害な食材ではありませんが、安価で仕入れることが可能な「ミートミール」には、多くの危険性が潜んでいます。

まず、「ミートミール」になる動物の品質に問題があります。「4Dミート」と呼ばれる問題のある食材を使用して、「ミートミール」を製造している加工業者が少なからず存在するからです。

「4Dミート」とは、死亡した動物の肉(Dead)、病気を患っている動物の肉(Diseased)、障害を持った動物の肉(Disabled)、死にかけている動物の肉(Dying)のことを総称しています。食品として適していない動物を、ドックフードにしているのです。

路上で死んでいた動物、感染症や遺伝的な病気を患っていた動物や、病気や怪我を理由に安楽死させられた動物などが使用されているのです。

結果として、悪性の腫瘍を患っていた動物であれば、そうした腫瘍が混入してしまう可能性がありますし、安楽死させた時の危険な薬剤が残っている場合もあります。そうした、危険な「4Dミート」で、ドックフードが製造されていることになります。

アメリカでは、こうした肉をペットフードに使用することを規制する法律はないので、犬や猫も含めて、4Dミートを加工して再利用することが公然と行なわれています。

日本には、「ペットフード安全法」という法律によって、危険な薬品などの毒物を混入させることは規制されていますが、原材料を規制する法律はありません。

実際、日本においても、徳島市、鳴門市、佐那河内村の3自治体が、路上などで死んでいた犬と猫の死骸の処理を、一般廃棄物処理の認可のない肉骨粉加工業者に委託していたことが問題になりました。

肉骨粉加工業者に動物の死骸の処理が委託されているということは、断定はできませんが、日本においても、アメリカと同じように、本来破棄すべき動物の死骸が、加工して再利用されている可能性があるのです。

また、「ミートミール」や「チキンミール」に、どんな部位が使用されているかという点でも問題があります。

「米国飼料検査官協会 (AAFCO:Association of American Feed Control officials)」の規定によると、肉粉(ミール)とは次のように定義されています。

「血液、毛、ひづめ、獣皮、くず皮、糞、胃などを除く(ただし適切な処理過程でやむをえず生じる分は可)哺乳類の組織をレンダリングしたもの。」

この「ただし適切な処理過程でやむをえず生じる分は可」と書かれている点がポイントで、実際に全ての皮や毛、内臓や大腸に残留している糞尿を取り除くことは、多くのコストと労力を必要とするために、きちんと行なわれていないのが実態です。

多くの場合、取り除ききれない部分もまとめて粉砕し、衛生面での安全性を確保するために大量の消毒液などを添加して作られています。

そして、その消毒剤の中には、人間用としては認可されていない、ワンちゃんの健康に悪い影響を与えかねない危険な薬品が使用されている場合もあるのです。

「動物性油脂」にも、同様の危険が潜んでいます。多くの安価で提供されているドックフードは、お肉の臭いを付けたり、フードに潤いを与えて、ワンちゃんの嗜好性を向上させるために、「動物性油脂」でコーティングされています。

しかし、「ミートミール」と同じように、この「動物性油脂」を精製する際に使用される動物の品質や安全性は検証のしようがありません。遺伝子異常があったり、病気で死亡した動物をレンダリングして作られている可能性があります。

何の動物か特定できないので「動物性油脂」と表記している訳で、良質なチキンからとれた油であれば「チキンオイル」、サーモンからとれた油であれば、「サーモンオイル」と由来を明らかにすることが出来るはずです。

このように、安く販売されているドックフードには、「ミートミール」や「チキンミール」、「動物性油脂」などの、品質や安全性の確認ができない原材料が含まれている可能性が高く、注意が必要です。

3.添加物が大量に使われている

犬を抱きしめる飼い主

ドックフードには、フードを長持ちさせるために、「防腐剤」や「保存料」が使用されています。また、美味しそうな色合いを出すために「着色料」が使用されていたり、嗜好性を向上させるために「着香料」が使用されている場合もあります。

ドックフードの品質を保つために、酸化を防ぐことは大切です。そのため、高品質なプレミアムドックフードの多くは、「ローズマリー抽出物」や「ビタミンE」などを使用して酸化を防止しています。

酸化防止能力の点では、人工の酸化防止剤に少し劣りますが、天然由来の成分なので、健康に悪影響を与える心配がありません。

しかし、安価なドックフードには、愛犬の健康に悪い影響を及ぼす恐れがある、危険な「防腐剤」や「保存料」などが使用されています。

例えば、防腐剤として使用される「エトキシキン」は、強力な抗酸化作用によってフードの酸化を防ぐ働きがありますが、継続して摂取すると皮膚炎やガンを引き起こす可能性があると言われています。

また、「ブチルヒドロキシアニソール(BHA)」や「ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)」などの酸化防止剤も、発がん性があることが指摘されています。

マウスを使用した実験において、「ブチルヒドロキシアニソール」を投与した結果、数分で歩行困難に陥り、最終的には死亡したという報告もあります。

保存料として使用されている物質にも危険な物が多くあります。「ソルビン酸」や「ソルビン酸カリウム」を摂取すると、発育不良や肝臓障害を発症する可能性があります。

また、「パラオキシ安息香酸」や「パラオキシ安息香酸ナトリウム」には、発がん性があるだけでなく、肝炎や肝硬変になる危険があります。

加えて、嗜好性を向上させるために使用されている「着色料」や「着香料」などにも危険な添加物が存在します。

例えば、「赤色3号(エリスロシン)」は、「福神漬け」や「かまぼこ」などにも使用されている、食品を赤くするための着色料ですが、動物実験によって赤血球の減少や甲状腺の異常などが見られ、アメリカやドイツなどでは食品への使用が法律で規制されています。

また、「赤色105号(ローズベンガル)」は、タール色素に分類される合成着色料で、ソーセージや練り物などに使用されています。しかし、発がん性が指摘されており、継続的に摂取すると、肝臓や腎臓に悪影響を及ぼす恐れがあります。

そもそも、良質な原材料を使用していれば、香りや色で誤魔化す必要はありません。大量に添加物が使用されている時点で、粗悪な原材料を使って製造されている可能性が高まります。

安価なドックフードには、こうした危険な添加物がたくさん使用されているので、愛犬に食べさせ続けていると、健康上の問題を抱える可能性があります。

危険なドックフードを見分けるポイントについて

犬が飼い主にキス

安全なドックフードいるドックフードに、どんな危険が潜んでいるかについてご紹介してきましたが、どうすれば安全なドックフードを選ぶことができるのでしょうか。

そこで最後に、安心してワンちゃんに食べさせられるドックフードの見分け方についてご紹介します

1. 主原料を確認する

商品の表面には、消費者に購入を促すための大袈裟なキャッチコピーが書かれています。しかし、大切なのは実際に使用されている原材料です。商品を購入する前に、裏面に記載されている原材料表を確認しましょう。

原材料表は、基本的に多く使用されている原材料から順番に書かれています。それで、主原料として「とうもろこし」などの穀類でなく、鶏肉や牛肉などの肉類が使用されているドックフードを選ぶようにしましょう。

メーカーによっては、主原料として肉類が使用されているような印象を与えるために、肉類だけまとめて記載している場合があります。しかし、一つ一つの原材料に分けると、実際には穀類が主原料として使用されている場合があります。

そうした原材料表のからくりに惑わされないために、保証成分値なども一緒に確認して、動物性タンパク質がしっかり摂取できるフードなのか見極めるようにしましょう。

2. 副産物が含まれていないか

タンパク質などの含有量が高いドックフードでも、肉類として使用されているのが「ミートミール」などの肉副産物であれば、安全性に問題があります。

高品質のドックフードで、ヒューマングレードであることを保証している商品であれば、少しは安心できるかもしれませんが、基本的には「ミール」などが含まれているフードは選ばない方が無難です。

また、使用されている油脂類も、「動物性油脂」などの曖昧な表現のものではなく、「チキンオイル」や「サーモンオイル」など、最低限どんな動物をもとに生成した脂か明記されている物を選ぶようにしましょう。

3. 添加物の有無について

最近では、無添加のドックフードも多く販売されています。しかし、ドックフードに含まれる油脂類は酸化しやすいので、酸化を防ぐ必要があります。

多くのドックフードには「BHA」や「BHT」などの、強力な酸化防止能力を持った人工の酸化防止剤が使用されていますが、発がん性などの危険性が指摘されているので、注意が必要です。

賞味期限が短くなってしまいますが、「ミックストコフェロール(ビタミンE)」や「ハーブエキス」などの、天然由来の成分でできた、安全な酸化防止剤が使われている物を購入しましょう。

おすすめドッグフードランキング2018【選び方と考え方のすべて】

ドッグフードを選ぶときの考え方は愛犬のライフステージや健康状態で変わっていきます。何を与えるかは飼い主さんの責任です。大事な家族と長く一緒にいるためにどういう食事をどうやって与えるかを一緒に考えていきましょう!

https://dogfood.fun/%E3%83%89%E3%83%83%E3%82%B0%E3%83%95%E3%83%BC%E3%83%89%E3%81%AE%E3%81%99%E3%81%B9%E3%81%A6

まとめ

犬と飼い主と芝生

安価なドックフードには、犬の健康に悪い影響を与える可能性がある物質が沢山含まれています。また、コストを下げるために、犬があまり必要としない食材が使用されていたり、安全性に疑念のある原料が使用されていることもあります。

高価なプレミアムドックフードを購入することが難しい場合でも、原材料をしっかり確認して、危険な原料が使用されていないことを確認するようにしましょう。

この記事が気に入ったらシェア
おすすめ記事
関連記事
人気のタグ