ドッグフード雑誌『WDJ』に見る!ドッグフードの選び方

ドッグフード雑誌『WDJ』に見る!ドッグフードの選び方

WDJはアメリカの犬情報専門の月刊誌です。雑誌の購読料だけで運営されているため、公平で厳正な評価をすることで人気を博しています。つまり、問題があるならはっきりと指摘し、おすすめの商品と買うべきではないと判定しています。今回はWDJを参考にドッグフードの選び方を考えてみましょう!

WDJに学ぶフードの選び方

ドッグフードの選び方

愛犬の健康を願い日々お世話をする私たちは、愛犬の食にも関心を持っています。

フードの保存の仕方や選び方も気を付ける必要もあり、毎日の食事を通して健康的な体を養ってほしいものです。そんなワンちゃんのためのフードの選び方について、今やたくさんの指針がインターネットを通して簡単に調べられるようになりました。

フードの選び方に関して、徹底した調査の元に格付けを行っているのが、今回ご紹介する「WDJ」です。

「WDJ」とは?

WDJとは、「The Whole Dog Journal's」というアメリカの犬情報専門の月刊誌です。

躾の方法や老犬のケアの仕方、トレーニング方や役立つグッズなどの情報を提供していますが、WDJが注目されているのは、広告収入で運営していないところにあります。

雑誌の購読料だけで運営されているため、企業やスポンサーの意向に沿う必要がなく、公平で厳正な評価をすることで人気を博しています。つまり、問題があるならはっきりと指摘し、おすすめの商品と買うべきではない商品を遠慮なく評価します。

このWDJの、企業の意向を一切反映しない内容が反響を呼び、紹介されるドッグフードは「消費者目線でも信頼できるフード」として知られます。

小売店で販売する際は、「WDJ認定」の商品としてタグをつけるほどの影響力を持ち、信頼と実績からドッグフード産業に大きな存在感を持っています。日本ではほとんど見られない光景ですが、表現の自由をより重んじるアメリカならではの文化が生み出した、公正な情報を誇る犬情報誌です。

今回はこの雑誌の「おすすめのドッグフードリスト」を参考に、フードの選び方を考えてみましょう。

WDJが選定する基準

WDJが独自に評価する基準は以下の通りです。

・高品質の動物性タンパク質を多く含んでいるかどうか

・材料表示の最初の方に1〜2種類の動物タンパク質が書かれているかどうか(量が多いかどうか)

・副産物(肉の加工品など)や、家禽副産物を含むフードを使用していない

・「動物性タンパク質」「チキンミール」など、どの種類のものか明示しない脂肪分やタンパク質を含むものを使用していない

・穀物や野菜を含んでいる

・無添加穀物や野菜が好ましいが、穀物や野菜が材料表記の上位に並ぶものは品質に劣る(犬に必要なタンパク質の含有量が少ないため)

・人工の着色料、香味料、防腐剤を原材料に含むものを使用していない

・甘味料を使用していない

・オーガニック(有機)な原材料を使用したものが望ましい

以上の条件を満たすものが、優良なドッグフードとして認められます。

確かに、これらすべてをクリアするのは容易ではありません。恐らく完璧なドッグフードというものは存在しないでしょう。

しかし、WDJが厳密に調査・評価し、赤裸々に内容物を公表しますので、読者はたとえ完ぺきではないフードでも、どんな利点と欠点があるかを自分で判断し、購入まで考えることができます。

WDJが推薦する商品はどれも安くはありませんが、それだけの品質の基準を満たしたものを厳密に選んでいます。

WDJの評価に関して

あらゆる方面から信頼されているWDJのフードリストですが、実は、WDJ誌自身では成分分析を行っていません。

WDJはあくまで雑誌出版業がメインであり、研究施設などを持っている訳ではないからです。ですので、主に他の研究機関の情報を参考にしたり、成分表の分析で判断しています。

フードのメーカーに直接問い合わせ、それに対する回答が無かったり、製造工場を開示しなかったりする場合はリストから削除しています。ですので、残念ながらWDJの基準がドッグフードのすべてを調べつくした内容という所ではないのが欠点です。

しかし、過去には原材料を詳しく見ると危険性のある成分を使っているフードを推薦したりなどもあったものの、基本的にはメーカーの意向や宣伝を無視した厳しい評価を行っていると言えます。

確かに、すべての成分を検証し直せばより精密な評価ができるとはいえ、メーカーと対立するほどの厳しい意見を公表してまでも、消費者に事実を届けようとするその姿勢は、世界的に見ても数少ない正しいドッグフード批評ができていると言えます。

WDJが勧めるドッグフード

それでは、WDJが勧めているドッグフードを見てみましょう。日本では身近に売っていないものもあります。

カナガン

「安全なドックフード」として、ここ日本でも注目されているのがカナガンです。グレンフリー(穀類不使用)で、ワンちゃんが本来必要としている原材料と栄養素だけを使用した、イギリス生まれのドックフードです。

ドッグフードを選ぶときに大切な3大要素である、「肉の使用量が多い」「100%無添加」「グレインフリー」をすべてクリアするフードです。

犬には消化の負担になってしまう穀物が入っていなくて、良質のタンパク質がたくさん採れるため、毛並みがよくなったり、ベスト体重を取り戻したり、排泄が健康的になったりと、体質の改善効果が見られたという口コミが非常に多く見られます。

全年齢、全犬種対応のフードなので、どんなワンちゃんにも与えられる万能さも兼ね備えます。また、カナガンは食いつきにも定評があり、カリカリに見向きもしなかった愛犬がしっかりと食事をし始めたとするレビューも多いのが特徴です。

・厳選された健康素材のみを使用

子犬も老犬にも配慮したカナガンのフードは、人でも食べられるようなフレッシュで高品質な食材を使用しています。ふんだんに使用されている新鮮な鶏肉は、タンパク質やビタミン、リン、セレンを多く含み、ワンちゃんの健康を促進します。

血糖値を一定に保つサツマイモ、ミネラルを多く含む海藻、白血球の生成を活性化するマリーゴールド、尿路結石を予防するクランベリー、ストレスを軽減するカモミールなどを配合し、犬の薬膳とも言うべき素晴らしい内容です。

小粒で食べやすいのも評価されています。なんと、イギリスでは80%のリピート率があると言われるほどの人気ぶりです。

・犬に本来必要な栄養素をもれなく配合

多くのドッグフードは、価格を抑えるため高品質な原材料を選べず、栄養価が低い傾向にありました。カナガンのドッグフードは、専門の栄養士が配合することで栄養素を見直し、従来よりもさらに生肉の配合率を増加させています。

また、栄養素のみならず消化のよさや嗜好性も群を抜いて優秀で、犬たちの食いつきまでも考えて作られました。

・グレインフリー

カナガンフード最大のこだわりは、グレインフリーです。穀物不使用のカナガンは健康的です。

トウモロコシなどの穀物は、しばしばアレルギーの原因となり、消化器官や皮膚などのトラブルを起こす場合があります。なぜなら、元をたどれば肉食動物である犬には、穀物を分解する酵素であるアミラーゼがありません。

犬にとって穀物は栄養価がなく、むしろ消化不良の原因になるのです。ですので、カナガンは穀物を一切使用せず、健康的で高品質なドッグフードとして知られています。

カナガンを食べ始めてから余分な脂肪が落ち、健康を回復したというケースも多数報告されています。

・デメリット

価格が割高です。1キロ当たり1,980円となっています。また、公式サイトでしか買えず(現在はアマゾンでも公式ショップが利用できます)、日本国内では実店舗での取り扱いはありません。定期コースで申し込むと、10%の割引きがついてきます。

日本での購入の手間や価格の高さを除けば、フードの内容はまさに理想的で、WDJの「Sランク」にふさわしいドッグフードです。

オリジン

ペットフード・オブ・ザ・イヤー3年連続受賞の実績を誇るのが、オリジンのドッグフードです。カナダ製のフードで、年齢に合わせてラインナップに6種類のフードを取り揃えています。

・タンパク質含有量が多い

オリジンは、放し飼いの鶏の生肉と七面鳥肉、全卵、放牧羊肉、バイソン肉、イノシシ肉を使用し、80%とカナガンには劣るものの、それでもかなりのタンパク質含有量を持っています。

さらに天然淡水魚と海水魚などの、魚介類の新鮮な肉も使用しています。犬の好みに合わせ、未加工の肉や魚使い、自然な風味を出すように設計されています。

また品質や新鮮さにこだわり、製造過程では原材料の肉類を冷蔵のみで保存し、徹底的にナチュラルな材料にこだわっています。それらの調達も、地元農場から毎日仕入れることで、材料の新鮮さを可能な限り保持しています。

そのため、自然な形でのタンパク質と脂質を摂取でき、ワンちゃんの健康を促進するのに非常に効果的です。

・グレインフリー

オリジンは、ドッグフードを成形するつなぎとして、穀類などの炭水化物の代わりに、フルーツと野菜を使用しています。

保護栄養素であるビタミンとミネラル、炭水化物などもしっかり配合し、しかも自然な形で摂取できるのが特徴です。

ミネラルを含んだ植物は、犬にとって強壮剤や増進剤の効果があります。また消化効率を向上させ、肝臓の洗浄や体内の浄化、整腸作用を発揮します。さまざまなハーブも取り入れることで、食事療法にも似た健康効果が期待できます。

ラインナップは豊富ですが、1種類を除きすべて肉類80%、野菜果物20%、穀物0%で構成されています。その残り1種類である「レジオナル・レッド」でも、75:25:0でもちろんグレインフリーです。

・添加物不使用

添加物は色味や風味、保存期間をコントロールできますので、安定した品質や販促には効果的ですが、オリジンも高評価のフードらしく、それらを一切使用していません。アレルギーやガンなどの不安要素はなく、安心してワンちゃんに与えることができます。

それに加えて、前述のようにミネラルたっぷりの内容で、健康に必要な栄養素をたっぷり含んでいますので、日々の食習慣から愛犬の健康を支えます

・デメリット

与えすぎには少し注意が必要です。オリジン(アダルト)のカロリーは100gあたり398kcalと高いのがその理由で、カナガンよりもさらに高カロリーです。

タンパク質の割合も多く食いつきも良いため、食べるからといって与えすぎると、消化器系に負担がかかり、太りやすくなるでしょう。書かれている容量を守っていれば、直ちに肥満につながることはありませんが、健康フードでも適量を守って適度な食習慣を維持することが大切です。

また、オリジンは原材料の質が高く、それゆえ値段もかなり高額です。340gのお試しパックが1,296円(税込み)で、1kgあたりでは2,712円(税込)となり、カナガンよりも高くなってしまいます。ただし、購入は楽天やアマゾンなど、複数の選択肢から選べます。

アーテミス(アルテミス)

WDJでも常に高い評価を獲得し、世界的にも知名度のあるアメリカ製のフードがアーテミスです。世界25か国以上で愛用されているプレミアムフードという評価で、WDJの最高級品質を獲得し続けています。全年齢対応のフードです。

アガリクスというキノコやEF2001乳酸菌を配合して、体を強くし免疫力を高める効果が特徴です。ロサンゼルス警察犬の指定食にも認定されています。

・ヒューマングレードの原材料を使用

アーテミスのフードは「ヒューマングレード」の原材料を使用しています。ヒューマングレードとは、人間が食べても問題のない品質の食品を指します。

アーテミスでは人間の食品基準で原材料を厳選し、ドッグフードを製造しています。また、使用している肉類はUSDA(米国農務省)認可の食材工場から入手することで、きわめて高い品質を維持しています。

・動物性タンパク質をバランス良く配合

繰り返しになりますが、犬にとって必要な栄養素は、動物性タンパク質です。アーテミスは、鶏・七面鳥・魚・仔羊など、複数の良質な動物性タンパク質を合わせて配合し、肉類に関してもバランス良く配合し、それぞれの材料が含む栄養素が偏らないように配慮しています。

犬の成長期の体格形成やその維持まで考慮したうえで、食の面からサポートし、単体のタンパク質摂取で起きやすいアレルギー反応も軽減します。

メインとなる材料は鶏肉と七面鳥肉で、前述のようにヒューマングレードの材料のみで厳選されているため、安全性の高い良質なタンパク質をメインに摂取することができます。

大麦、玄米、オーツ麦などの穀物を使用しているため、グレインフリーではありません。

にもかかわらずWDJで高評価を獲得し続けられる理由は、小麦やとうもろこしと比べてアレルギーを引き起こしにくい穀類を使用し、かつそれらを主原料として使用してはいないので、グレインフリーでなくとも遜色のない安全性を確保しているからです。

実は、穀物が主原料かそうでないかでは大きな違いがあります。

安いフードのように穀物メインの原材料となると、ワンちゃんの消化吸収に悪影響を大きく与えてしまうのですが、アーテミスのサポート成分という形で配合すると、かなりの程度アレルギーを抑えることができます。

かつ、アーテミスはトウモロコシ不使用で、さらに健康的な内容のフードを作ることに成功しています。

・タンパク質以外にも、必要な栄養素をしっかり配合

アーテミスも、動物性タンパク質だけでなく新鮮な野菜や果物を使用することで、オメガ3、オメガ6などのワンちゃんの皮膚や毛の栄養になる成分や、腸内環境を整える成分を配合されています。

脳の働きを活性化させる効果で知られているDHAやEPA、シニア犬の健康を維持するのに必要なグルコサミンやコンドロイチンなども配合されており、まるで人間用の健康食や栄養補助食品さながらの滋養分を誇ります。

その他にも、配合されているSOD抗酸化酵素がアレルギーや皮膚疾患、ガンなどの原因になる活性酵素を抑制し、加齢からくる病変に強い体へと育てます。

また大麦エキスや緑茶エキス、トマトリコピンも配合し、内臓の働きを強化し、消化不良や大腸炎などの予防効果もあります。酵素までしっかり配合し、上記のフードに勝るとも劣らぬ栄養補給、薬膳効果を備えています。

・犬に有害となる物質はもちろん不使用

合成保存料、着色料、甘味料、人工添加物などの化合物をもちろん使用せず、高い安全性と幅広い犬種に与えられる汎用性も特徴です。酸化防止剤を使用していますが、ビタミンEやローズマリーなどの天然由来の成分を配合されており、安全なフードづくりを徹底して貫いています。

・デメリット グレインフリーではありませんので、アレルギーのあるワンちゃんをお世話しておられる方は注意が必要です。価格も、やはり安くはありません。1kgあたり1,900円(税込)となり、カナガンと同程度です。

カロリーに関してもオリジンよりは低めですが、それでも359kcal/100gと高品質フードらしい水準です。購入は、アマゾン、楽天などが利用できます。

まとめ

WDJ推薦のフードは、日本のペットショップやホームセンターで買えるものよりはやはり高価です。

しかし、ペットケアや医療先進国である本場アメリカの、辛口批評にも耐え抜いたフードは、推薦されるだけの実力を備えています。安全性や品質の安定性、薬理効果まで発揮するよう開発されているこれらの商品は、間違いなく愛犬の健康を促進してくれるでしょう。

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