ドッグフードの賞味期限って?開封時と未開封時の違いも含めまとめました!

ドッグフードの賞味期限って?開封時と未開封時の違いも含めまとめました!

愛犬のために、食事にはいつも気をつけてあげたいですよね?多くの飼い主が意外としっかりできていないのが、フードの保管です。ドッグフードの賞味期限や管理方法にベターな方法はあるのでしょうか?

ドッグフードの賞味期限とは?

ドッグフードと犬

愛犬家にとって、ドッグフードは愛犬の健康を左右する大切な要素です。犬の寿命は短く、晩年の健康状態は、それまで生活習慣によって大きく左右されると言っても過言ではありません。犬はあくまで犬とはいえ、飼い主にとっては世界で唯一無二の存在です。愛犬の健康管理は犬自身が行うのではなく、飼い主にかかっています。それは食べるフードの管理も同じです。人間と同じで、食べ物に健康が左右され得ます。ドッグフードの賞味期限や管理方法にベターな方法はあるのでしょうか?まとめてみました。

賞味期限はあるの?

結論から言うと、消費期限はありませんが、賞味期限はあるようです。ドッグフードはいわゆるドライフードで、水分が抜かれています。製造の過程で極限まで乾燥させ、長持ちするように作られています。ですのでかなりの期間保管することが可能です。パッケージを見ると、大抵「水分量」が表記されており、ほとんどの製品は10パーセント以下になっているはずです。この状態であれば、長期保存に適した環境で何年も保管できます。湿気や日光から保護できる場所であれば、未開封のドッグフードは想像よりも長持ちします。未開封であればカビの発生や劣化、虫が湧くこともほぼないでしょう。

長期保存で大丈夫?

Long Term written on a wooden cube in a office desk

とはいっても、永久に保つものが存在しないのも事実であり、ドッグフードにももちろん消費期限が存在します。前述のように、かなりの程度長期保存したとしても、食べられる状態にあるドッグフードですが、それでも可能な限り早めに使ってしまうのが賢明です。メーカーによっては1年程度の賞味期限を設けているものが多く、基本的には無駄のない使用をすすめています。長期保存しない方がいいのはなぜでしょうか?その理由をご紹介します。

成分が変質している恐れがある

パッケージに記載されている賞味期限は、ドッグフードが「未開封」の場合に適用されます。しかし、賞味期限を過ぎたものは中の成分が変質している恐れがあります。油分などの成分が変質したドッグフードは、ワンちゃんの内臓に負担がかかるばかりか、下痢や嘔吐を引き起こす原因にもなります。あくまで「劣化」であり、ドッグフードそのものが腐っているわけではないのですが、やはり鮮度や風味が落ちることは避けられません。美味しくないフードはワンちゃんにもストレスになります。これを避けるためにも、ドッグフードは一か月か、長くても3か月ほどで使い切ってしまうのが望ましいのです。メーカーが賞味期限を設定しているのにはこのような理由があります。

成分が劣化するとは?

ドッグフードそのものが腐らないのであれば、何が劣化しているのでしょうか?それはオイルです。ほとんどのドッグフードは、製造の段階で高温加熱や殺菌を行い、加えて極端な乾燥処理を施すため、素材本来の風味はすべて消え去ってしまっています。ですが、しかそれでは、犬の食欲はわかず、食べる意欲を持たせることができません。ですから製造工程の一番最後に、乾燥した素材に風味をつけるため、オイルコーティング加工を施します。この加工により、ドッグフードを開封した時の独特の風味が出るのです。多くのドッグフードは人工的に風味を添加し、ドライで何の風味もないものを、ワンちゃんが食べやすく感じるように工夫されています。このオイル成分や風味成分が劣化すると、ワンちゃんにとっては耐え難い食事に感じられます。風味が落ちるばかりか、劣化した臭いの食べ物に食欲が湧かないのも不思議ではありません。国産や、定評のあるメーカーのドッグフードを使っている限り、製造前にきちんと試験が行われていますので、これらの物質の毒性は基本的にありませんが、それでもそのようなドッグフードを食べさせるのは、愛犬の健康に資するものではありません。

カビや虫の繁殖

長期保存が一応可能というのは、未開封が前提です。開封後はどんな危険があるでしょうか?一旦開けてしまうと、ドッグフードは酸化が進み、風味の劣化が早まるだけではありません。時間が経ってしまうとカビが生えたり、虫がわく恐れがあります。ドッグフードは油分を多く含み、ゴキブリやその他の虫、カビの繁殖にうってつけの環境です。特に夏場はドッグフードが痛みやすく、虫も多いので注意が必要です。ドッグフードのパッケージには、「開封後はなるべく早く使い切るようにしてください」等と表記され、開封後の明確な賞味期限が分からないケースも多々あります。そのような場合は、一般的なドライフードなら1か月以内を目安に、無添加の自然派フードなら2週間以内を目安に使い切るようにすれば安全です。ドッグフードのパッケージのサイズにも色々あります。安いからと言って大きい袋をいくつも買うと、後々それだけ劣化したフードを愛犬に食べさせることになります。それでは愛犬が長生きすることを願っても実践できていませんから、可能な限り新鮮なドッグフードを準備してあげるようにしましょう。無添加のナチュラルな成分をウリにしている製品ならば、保存料などが入っていないためさらに管理をこまめにする必要があります。

缶などの容器も長持ちするわけではない

Metal tin food can isolated on white background,Open an empty tin can

缶などの容器に入っているドッグフードは、一見かなりの長期保存がききそうに見えます。たしかに、紙袋に入っているよな製品に比べれば、密閉がしっかりされているため、比較的長期にわたる保存に向いています。しかし気を付けるべきは缶そのものです。缶に使われているスチールやブリキの成分が溶け出している可能性があります。缶詰ドッグフードは長持ちしますが、賞味期限が過ぎてしまうと、缶の成分が溶け出す危険性が否めないのです。ドッグフードに使われる缶はコストを最大限に抑えたものが使われることが多く、人間用の缶詰と比べると安全性は低いものが見られます。それでも、犬にとって毒性のある危険な物質が使われているということではないのですが、商品によっては 3年近くも持つ缶詰ドッグフードでも、あまりの長期保存は避けるのが賢明です。やはり人間の食べ物とは違います。人にとって安全でも犬にとっては食べられない食材があるように、保存の仕方もふさわしく適合させてやる必要があります。

添加物自体を避けるために

賞味期限は切れているが、見た目もニオイもまだ問題ないように思えるドッグフードもあります。賞味期限切れでも、食べても問題なさそうに見えるケースですが、これもある意味で危険です。そもそも、賞味期限がかなり切れているのに、何の異常が見られないドッグフードは少し異常です。そのようなフードには添加物が多く含まれている可能性が高いからです。酸化防止剤や防腐剤などの添加物は、ドッグフードの酸化を防いだり長持ちさせる効果がありますが、同時に犬の健康を害する恐れももっています。添加物や保存料の是非は、人間の食べ物でも是非が議論される、複雑で未知の領域です。添加物の入ったものを食べて病気になったという人はいませんが(少なくとも公的機関で安全性は確証されている)、食べない人が健康的だったり、健康維持のために摂取を控えるようすすめられることがあります。一概にすべてが害だとは言えないのが難しいところですが、長期保存してもほとんど劣化していないドッグフードは、それだけ加工されているということを忘れないようにしましょう。

ドッグフードに含まれる添加物とは?

ドッグフードに含まれる添加物にはどんなものがあるでしょうか?直接の危険性はなくても、可能な限り避けたい添加物があります。色味の良さやドッグフード1つ1つの形の良さ、作られた人工的な風味などは、ワンちゃんにとって、また健康な食生活にとっては何のメリットもありません。特に外国産のドッグフードの場合、その過程で使用された着色料や香料などの添加物は、犬の健康に悪影響を与える危険性が高いものも少なくありません。いくつか例を見てみましょう。

酸化防止剤

酸化防止剤

エトキシキンは、日本では使用を禁止されている非常に強力な酸化防止剤です。その歴史をさかのぼると、ベトナム戦争の際に、アメリカ軍が使っていた枯葉剤の酸化防止剤の一部として使用されていたという経緯すらあります。エトキシキンは、安価でかつ強力な抗酸化作用をもつため、残念ながら安価な外国製のドッグフードではしばしば使用例がみられます。戦争で使用された経緯もある劇薬ですから、その健康への悪影響は想像に難くありません。日常的に摂取し続けた場合、皮膚炎やがんの原因になるとさえ言われています。成分表記にエトキシキンが含まれている場合、使用しないのが賢明だと言えます。また、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)も有名な保存料です。バターやマーガリン、冷凍食品などへも使用が認められ、一部のドッグフードにも酸化防止剤として使われています。BHAは非常に強力な抗酸化作用を持っている反面、健康への悪影響も観察されています。膀胱(ぼうこう)や甲状腺のがんなどを引き起こす発がん性物質としての危険性があり、日本でも研究が行われていました。しかし現在でも、定められた安全な量を守って、使用が許可されています。矛盾するようですが、物質のリスク評価には量の概念が欠かせないのも事実です。どれぐらい摂取すると害があるかという点で考える必要もあります。塩や醤油でさえ大量摂取すれば死に至るように、ブチルヒドロキシアニソールの場合も、安全な量さえ守れば危険性はありませんので、これらの化学物質について正確な知識を取り入れることも重要です。

着色料

着色料

一見すると、カラフルで色味の良いドッグフードは購買意欲をそそられそうですが、ワンちゃんの健康を考えると、それらの化学物質についても知っておくべきでしょう。たとえはエリスロシンは、通称『赤色3号』とも呼ばれ、タール色素に分類される合成着色料の一種です。エリスロシンは熱に強く、タンパク質と結合しやすいという特徴があるため、ドッグフードを加熱調理する際にも着色効果が損なわれず、幅広く使用されています。日本では、福神漬けやかまぼこ、サクランボ、焼き菓子、和菓子といった食品で、赤く着色する際に使われることがあります。ラットを使った動物実験では、甲状腺腺腫の明らかな増加や赤血球数の減少が認められ、発がん性リスクが指摘されています。致死量は体重1kg当たり2g以上と言われています。人に対する推定致死量は200〜300gで、DNA修復試験では陽性反応が出ている物質ですが、多くの試験では発がん性がないという結果も出ています。またインジゴカルミンの場合も、通称『青色1号』と呼ばれ、タール色素に分類される合成着色料の一種で、食品を青色に着色する際に用いられます。日本でも食用として、アイスクリームやチョコレートや和菓子などに使用されています。一定量を超えて摂取することで、発がん性や痙攣(けいれん)を引き起こすリスクを持つとの指摘もありますが、実は医療の分野でも利用されている物質です。

甘味料

最後に甘味料の例を取り上げましょう。たとえばキシリトールは、低カロリーで歯にもよい甘味料として知られ、ガムなどの使用が有名です。人間にとっては何の問題もない甘味料ですが、実は犬にとってはネギ類などと並び、絶対に与えてはいけない食品の一つとして挙げられます。たとえ少量であっても血液に異常をきたし、血糖値の低下、嘔吐(おうと)や呼吸困難、腎不全(じんふぜん)などを引き起こす可能性があります。ドッグフードに使われている可能性は低いとはいえ、万が一含まれていた場合は、直ちに使用を中止しましょう。加えてコーンシロップは、潤滑剤(じゅんかつざい)として使用され、ドッグフードに粘り気と弾力性をもたらす役割があります。毒性や急性の害があるわけではありませんが、摂取し続けることで、犬のすい臓や副腎(ふくじん)に悪影響を与え、糖尿病などを引き起こすこと危険性が指摘されています。使用を減らすのが賢明です。

添加物を正しく扱う

ドッグフードの長期保存において、風味や色のために様々な添加物が使用されています。今のところ日本では、法律を遵守しない危険な製品は報告されていませんが、外国製品を購入する場合は十分に注意しましょう。安かったり長持ちすると言えども、愛犬の健康を損なう場合があるからです。また過剰摂取が危険という物質もあります。現代社会で完全に添加物を避けることもまた不可能であるということを踏まえつつ、摂取を減らすことが大切です。

ドッグフードはどう保存すればいいの?

ドッグフードの保管・賞味期限

ではドッグフードは長期保存しない方がいいのでしょうか?答えはイエスですが、かと言って毎日スーパーやペットショップでその日のためだけのドッグフードを購入することも現実的ではありません。そこで、可能な限り劣化を避け、愛犬に健康的な食生活を送ってもらうコツをご紹介します。

正しい保存の仕方

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基本的に、1か月で食べきる分量を目安に購入がすすめられるドッグフードですが、その期間内でも正しい保存の仕方で、可能な限り劣化を防ぐことがおすすめです。開封後は、すぐに密閉できる容器に移し替えましょう。空気に触れることを避けるのが最善だからです。しかし密閉容器も完全ではありません。どうしても開閉の回数が増え、酸化や品質の悪化を招いてしまいます。ですので、1日分の分量ごとに小分けに袋分けする方法が、よりドッグフードを新鮮な状態に保つことができます。そうすることで、毎回の給餌量を測る手間を省いたり、与え過ぎで肥満になってしまうことも防ぐこともできます。袋に分けたものを開封するだけで準備できるのも楽です。

小分け

湿気の少ない保管場所が見当たらない場合、特に夏などには劣化しやすくなります。そんな時は小分けにしたうえで、冷蔵庫に保管するとより理想的です。密閉して小分けにすることで、他の食品への臭い移りもかなりの程度軽減できます。ただし、冷蔵庫で保管する場合は必ず1日分や1食分で小分けした状態で入れることが前提です。冷蔵庫から出したり入れたりを繰り返してしまうと、温度の変化で結露が発生し、その水分によりむしろドッグフードにカビが生える原因になります。

まとめ

愛犬の健康のためにも、ドッグフードの保存や劣化の仕組み、添加物などについて知っておくのは重要です。ここ日本ではそれほど危険性はないとはいえ、愛犬を健康被害にあわせたい飼い主もいません。無知ゆえに危険なフードや劣化したものを与えていたというケースも少なくなく、常に飼い主の教養や正しい知識の必要性が叫ばれています。ドッグフードは正しく保管すれば、さして恐れるほどのものではありません。添加物の多いものを避け、湿気や日光の無いところで保管し、可能なら小分けにしたうえで、一か月程度で使い切るようにしましょう。そうすれば、ドッグフードが原因で愛犬が病気や何らかの疾患にかかることをかなりの程度防ぐことができます。愛犬の健康も食生活次第です。繰り返しになりますが、愛犬は自分で食生活を計画できません。飼い主の愛情深い世話があって初めて、健康で長生きできる愛犬の生活があるのです。

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