ドッグフードの保存は便利な真空密封できる容器を選ぼう!

愛するワンちゃんのために、いつも新鮮なフードを用意しておきたいものです。しかし、食べる量やタイミング、体調などに合わせるなど、いつも理想的に食べてくれるとは限らないのが生き物との付き合いです。どのように保存するのがベストでしょうか?今回は真空密封できる容器をまとめます!

真空容器で保存しよう!

ドッグフードの容器

愛するワンちゃんのために、いつも新鮮なフードを用意しておきたいものです。しかし、食べる量やタイミング、体調などに合わせるなど、いつも理想的に食べてくれるとは限らないのが生き物との付き合いです。

当然ですが、新鮮なフードを与えるには、こちらで工夫する必要があります。そこで、ドッグフードを新鮮に保存するために、酸化を防げる真空密封の容器がおすすめです。

ドライフードの場合、いつも1ヶ月程度で食べきれるのであれば、袋のままの保管でも構わないでしょう。しかし、10キロ以上の大きい袋で保管している場合、食べきるのに1カ月以上かかる場合は、保存方法を工夫する方が賢明です。

特に、梅雨から夏場にかけての高温多湿の時期は、湿気と温度で酸化のスピードが早く、カビが生えたりや虫がわく原因になり得ます。

理想は、常に低温で湿気がなく、日光や室内灯が直接当たらない場所に保管することが最善です。酸化につながる要素を可能な限り排除できます。しかし、ドッグフードのためにそれだけの場所を準備するのは骨の折れる話です。

そこで、おすすめの真空容器4選をご紹介します。これだけでも酸化や風味の劣化をある程度防ぐことができます。

ナチュラルハーベスト 真空フードストッカー Lサイズ

おいしさを長持ちさせるための、開封したドライフードやおやつを保存する真空フードストッカーです。-89kPaという真空力を実現しています。

このLサイズの場合、約1.8kgのドライフードが入ります。本体をステンレス製、ふたも特殊な強化プラスティック製で構成し、真空力を高めています。

わずかな歪みが真空漏れの原因となるので、品質を万全に保つため、全てを日本国内で製造しているのも特徴です。標準状態で約3カ月以上真空状態を保つことができますが、時おりポンプで脱気しておくと、より長期間酸化を防ぐことが可能です。

・容量3.7L(ドライフードを入れると、前述のように1.8kg程度)

・寸法(ふたを含む)直径23.5cm×高さ15cm

・重量(ふたを含む)約940g

・Lサイズで5,250円、専用ポンプが630円です。

クルール ココキーパー

電源不要の、電池を使用した密閉容器です。ワンプッシュでドッグフードを真空保存できます。

バリエーションは2L、3.5L、5L、10Lとあり、フードを大袋で買っても大抵のフードは丸ごと保存できます。本体とフタは分解でき清潔に保つのも簡単です。

注意点は、真空時間が24時間であること。毎日使用して、毎日作動させる必要があります。しかし使用の度に操作すればいいだけなので、ほとんどの飼い主さんにはさほど問題にはならないでしょう。

サイズは幅28×奥行28×高さ25cm、重量950gです。価格は3,000円から。

エアレス 真空ストッカー お得セット

専用の真空容器や真空パックを使用するタイプで、エアレス本体を作動させることで、内部を真空状態にできます。小型真空ポンプが、容器内を-20〜40kPaまで減圧し、酸素率を下げます。

置き場所をとらないシンプルなデザインで、ケース類も小さいタイプです。サイズとしては、開封したおやつ類や、ウェットフードなどを缶ごと入れて真空にするのに適しています。

密閉容器の内容量は900mlです。残念ながら、アマゾンや楽天では品切れ状態にあるようです。

アイリスオーヤマ 密閉容器 各種

こちらは真空容器ではありません。しかし、容器内に除湿剤(別売り)を取り付けることができ、湿気を除去し乾燥状態を維持できる機能があります。

また、地味に嬉しいスコップ付き。プットフードを与える際の使い勝手に徹底的に配慮されています。スコップは容器内に収納できるので、置き場所にも困りません。

ドライフード3kg用や、8?10kg用などバリエーションが多いのも特徴です。

公式サイトでは、容量約8.2リットル(ドライフードを入れる場合約3kg)のタイプで、1,382(税込み)円。こちらは、スコップだけでなく除湿剤も初めから付属しています。

なぜ酸化がそれほど危険なのか

確かに、密閉状態で保存する方が何となくいい気がしますが、なぜそれほど酸化に気を付けるべきなのでしょうか。理由は、酸化したフードがワンちゃんに与える悪影響にあります。

酸化しやすいフード

そもそも、ドッグフードは酸化しやすいと言えます。

もちろん、種類にもよりますが、賞味期限そのものは比較的長いものが多いです。それは、防腐剤や保存料などの添加物が入っているからです。

ドライフードは、ドライと言う名の通り、水分量を10%以下にまで減らしています。それだけ乾燥させているので、腐りにくい状態にあります。

これだけなら構わないのですが、乾燥して香りも触感も失われたものは犬にとってもはや食べ物とはいえません。正確には、香りの無い食材は犬に食欲を起こさせることが難しくなります。

それで、乾燥して加工したフードでも、ワンちゃんの食いつきや嗜好性を持たせるために、一粒ずつ表面に油のコーティングがしてあります。食欲をそそる香りがあり、完全に乾燥したフードでも食べることができます。触るとべとべとするのはこのためです。

最近では、人間にとっても健康的で、犬の体や健康にも良い亜麻仁油やオメガ3.6などが使用されることもありますが、一見原材料に表示されていない場合でも、製造過程ではコーン油、豚の脂などが使用されている場合があります。

また、犬は必須脂肪酸を摂取しなければなりません。ワンちゃんの体に必須の成分ですが、体内で生成できず、外部から摂取する必要のある成分のことです。

ですので、フードには必ずある程度の油分が含まれていることになります。これが原因で、フードは酸化しやすい状態にあります。こういった油分は元来酸化しやすく(空気中の酸素と結びつきやすく)、開封した時点から、あるいは紙製のパッケージなら製造した時点から酸化が始まっているのです。

酸化したフードはどんな影響があるか

まず、酸化によって、ニオイが変わる(油臭い、香りがなくなる)、フードが湿る、油が浮く(妙に油っぽくなる)、栄養価自体が失われるなどの変化が生じます。

現実的には、フードを1キロ入りで買うよりも、大容量のパッケージで購入されるという方は多いのではないでしょうか。それだけお得に購入できるからです。しかし、それだけ長期的に保管することになり、油脂酸化も進むということになります。

この時点で、ワンちゃんの食いつきが悪くなったり、残すようになったりという反応が見られるかもしれません。それでも、犬の抵抗力や免疫から考えて、一か月程度で急激な病変を起こすことはほとんどありません。

とはいうものの、新鮮なフードを与えるに越したことはありませんが、ワンちゃんに悪影響を与えるのは、より酸化がすすんだフードです。

さらに油脂分の酸化反応が進むと、犬の皮膚や被毛のために配合された本来必要な油でも、化学反応によって過酸化脂質という物質に姿を変え、毒性のある性質を持って、様々な炎症の原因となります。

具体例としては、消化器障害、皮膚炎、動脈硬化、ガン、各種アレルギー、心臓疾患などを引き起こす可能性があります。

これは配合されている添加物も関係しており、国産・海外製問わず粗悪な成分や有害な成分を使用している場合、それだけリスクも高まります。

加えて、病気と老化を早める体内の活性酸素を増加させる有害物質も、この酸化が原因で発生します。体質によって炎症やアレルギー反応が深刻な場合には、嘔吐や下痢などの消化器系の異常が見られます。アレルギー性皮膚炎などの皮膚の状態を悪化させることもあるでしょう。

そこまで悪化しない場合でも、見た目には容易に判別できない小さな範囲や部位で炎症を起こすケースもあり、発見が遅れることもあるでしょう。

気づかないままフードを使用し、長期間炎症が続くと、犬の脂質代謝にまで異常をきたし、糖尿病やがんなどの病気を引き起こす要因になるとさえ考えられています。油脂の酸化がそれだけ危険な存在になりうるということです。

この酸化は、動物性油脂よりも植物性油脂の方が起こりやすいと言われています。さらに前述のように、より健康的で体に優しい亜麻仁油やサーモンオイルなどの、ω3やω6系の不飽和脂肪酸を多く含む脂質成分を配合しているドッグフードが多く見られます。

しかし、これらの不飽和脂肪酸と呼ばれる油分は、油脂の中でも非常に酸化しやすく、思いのほか早くダメになっているということもあります。ですので、酸化は軽く見られがちなちょっとしたアレルギーや皮膚炎の直接の原因になっている場合もあり、フードの種類や保存方法を改善することで治る場合もあります。

残念ながら、人間ほどの健康管理を動物にまで徹底できないゆえに、100%これらが原因で体調不良になっていることを証明する研究結果などはありません。しかし、保存状態が適切な食べ物の方が健康に良いという一般的な原理は、ワンちゃんのフードの場合も正しいと言えるでしょう。フードの保管には酸化を防ぐ方法を用いる方が賢明です。

興味深いことに、日本大学農獣医学部が行った実験は、フードの状態がどのように変化するかを教えています。この研究では、フードを冷蔵、暗所、蛍光燈照射、日光照射の4つの条件下で30日間保存し、過酸化脂質量の経日変化を調べています。

その結果、冷蔵および暗所保存では30日経過してもほとんど増加はみられなかったとありますが、蛍光燈照射下保存では350〜630%、日光照射下保存に至っては700〜2,100%(開封時の過酸化脂質量を100%とする)まで増加し、成分が変化したことが観察されています。

結論として、冷蔵もしくは暗所保存を勧めています。蛍光灯ですら、フードの質に悪影響を与えるというのは意外な盲点です。

ですので、保存には最善を尽くすことがワンちゃんの健康に、ひいては長生きにつながります。ここで、フードの保管方法について考えてみましょう。

保存の仕方

ドライフードの場合

繰り返しになりますが、油脂の酸化反応は、空気中の酸素と結合する反応によって起きますので、当然、冒頭で紹介した容器などを利用して空気に触れないようにすることで、酸化を遅らせることができます。

これは、残念ながらあくまで「遅らせる」効果しかなく、完全に酸化を停止する方法はありません。ですので、どんなに厳重に保管したとしても、必ず消費期限が来るということを念頭に置いておきましょう。

フードを使い切るまで数カ月を要する場合でも、最初に封を開けた時点で小分けにするなどし、密閉容器にてしっかりと封をし、保存しましょう。開封の回数を減らし、酸素に触れさせないことが大切です。

また、当然ながら高温多湿の場所には置かないようにしましょう。ドライフードはその素材の性質から、湿気を吸収しやすいです。せんべいやスナック菓子と同じで、開封してしまえば湿気を吸収し始めます。

先ほどご紹介した実験結果も証明している通り、温度の高い場所で保存をすると、さらに腐りやすく、酸化が早く進みます。湿度の低い冷暗所は、どんなフードにも最適な保管場所です。

そして、直射日光を避けましょう。直射日光が当たった場合のドッグフードの酸化の速さは言わずもがなです。どんな酸化防止剤や保存料も、日光の方が強力です。質の悪い保存料ほど、酸化で毒へと変化して牙をむきます。

最後に、常温保存が勧められています。オーガニックでナチュラルの、質の良いドライフードは冷蔵庫に入れず、常温保存をするのも一つの方法です。冷蔵庫から出し入れする際に温度差で結露が発生し、水分を生じさせます。

しかし、これにはいくつか説があり、異なる理論については後述します。

ウェットタイプの保存方法

ウェットタイプの場合、ドライフードよりもはるかに神経質になる必要があります。極端なまでに劣化しやすいからです。

開封後は冷蔵保存が必須です。酸化防止剤などが使用されているものでも、必ず直ちに冷蔵保存し、常温保存はしないでください。水分量が多いことがその理由です。

そして、開封後は早めに使い切りましょう。冷蔵保存をしても、1日で使い切るのがベストと思ってください。1日経ったものは必ず捨てるようにと進める獣医さんもいます。

使い切れなかった場合は、やはり密閉容器に入れて、冷凍保存にするのがベストです。使用する際は、必ず解凍してから与えてください。凍ったフードは下痢や嘔吐の原因になります。

未開封のものがある場合、冷暗所で保存しましょう。賞味期限も必ず守ってください。

保管する際のベストな方法に関して

矛盾するようですが、冷蔵庫保管だと結露が発生してカビが生えるという説への異論も存在します。

これは、良質なドッグフードの酸化のしやすさとカビの生えやすさを比較した研究結果などが存在しないからです。冷蔵庫保管を勧め獣医や研究者の中でも、カビによってフードがダメになったという研究結果や報告を聞いたことがないという人もいます。

その一方で、常温保管によるフードの酸化はいくつも証明されています。それらを考慮した結果、結露による水分が腐ることよりも、フードが酸化する方が問題とされるということです。

カビが生えることのリスクももちろんあるでしょう。やはり、水分が発生しないように小分けや開封回数の削減、湿気の無いところでの保管は必要です。

保存料の性質

ドッグフードには必ず保存料が使われます。手作りフードでもなければ、製造や販売、保存、食用に関して、フードと流通の性質上必ず必要だからです。

天然由来の酸化防止剤は、合成のものよりも健康的ですが、その効果は弱く、開封後はどんどん酸化していきます。

使用される成分は、ビタミンC、ビタミンE、クエン酸、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物、コーヒー豆摘出物などがあります。特に大袋で使用している場合、最後の方は完全に酸化してしまっており、無添加のフードより危険な可能性すらあります。

購入して持って帰った時に小分けにして、密閉容器に入れて冷暗所に保管するのがベストですが、10キロの袋から小分けにする手間もかなりのものでしょう。これらの節約と手間のバランスを鑑みて、小袋で購入することにした人も大勢います。

大きいパッケージで購入する場合、逆に合成の酸化防止剤(BHTやBHAなど)を使用するフードを購入することを勧める獣医もいます。

一部は発がん性があるとして敵視されている人口の保存料ですが、これも残念ながら、長期摂取による研究結果などはなく、ナチュラルフードが酸化した場合のリスクと天秤にかけて、飼い主さんご自身で判断する必要があります。

まとめ

動物の健康には未知数な部分も多く、厳密には専門家ですら判断の別れるフードの分野ではありますが、共通しているのは「酸化を防ぐこと」「湿気を避けること」「日光や室内光を避けること」です。

これらを徹底すればするほど、フードの栄養素を生かしたまま愛犬に与えることができます。密閉容器に移すなど手間はかかるものの、愛犬の健康を私たち飼い主の手で守っていきましょう。