イタリアングレーハウンドって?基礎知識とおすすめドッグフードはこれ!

イタリアングレーハウンドは、「イタグレ」という愛称で親しまれ、最近では日本での人気も上昇し、2016年の統計によると2306頭が日本で飼育されています。今回はイタリアングレーハウンドの特徴や健康管理、おすすめのドッグフードなどを紹介します!

イタリアングレーハウンドって?

イタリアングレーハウンド

イタリアングレーハウンドは、「イタグレ」という愛称で親しまれ、最近では日本での人気も上昇し、2016年の統計によると2306頭が日本で飼育されています。

普通に街中で見かける事も多くなったイタリアングレーハウンドですが、どんな歴史や特徴があるのでしょうか。今回は、イタリアングレーハウンドの由来や特徴などの基本情報、注意すべき病気やお勧めのドックフードなどをご紹介いたします。

イタリアングレーハウンドの歴史

イタリアングレーハウンドの起源は諸説あり、残念なことに現在では正確な由来ははっきり分かっていません。一番有力なのは、古代エジプトでファラオの宮廷にいた小型の「グレイハウンド」の末裔であるという説です。

数千年前の古代エジプトの壁画や、花瓶、器の絵などに、イタリアングレーハウンドに良く似た犬が描かれています。考古学上の発見により出土された、エジプト時代の犬のミイラも、現在のイタリアングレーハウンドの姿に極めて類似しています。

エジプトからトルコにわたり、次いでギリシャに入り、やがて紀元前5世紀頃のローマで、上流階級のペットとして飼育されました。その後、16世紀のルネッサンス期のイタリアで絶大な人気を博し、「イタリア・ルネッサンスの誇り」と呼ばれていました。

こうした経緯から、イタリアで最も愛された「グレイハウンド」という事で、「イタリアングレーハウンド」と名付けられたとされています。

第二次世界大戦後、小型化の無理な交配が原因で、頭数が激減し絶滅の危機に瀕しました。しかし、1800年代にアメリカに渡っていた少数の良質なイタリアングレーハウンドから、再交配する事に成功し、現在に至るまで正当な血統を守る事に成功しています。

日本での歴史も古く、古くは江戸時代から日本に輸入されていて、身分の高い令嬢などに愛されていたとされています。現在でも、日本で根強い人気を誇る犬種であり、日本中に愛好会などが存在するようです。

由来になった「グレイハウンド」は、ウサギや小動物などを狩ることを目的として作られた狩猟犬です。「サイトハウンド(視覚ハウンド)」と呼ばれる分類に属する犬種で、嗅覚ではなく、目で獲物をとらえて、俊敏な優れた走力を用いて狩りを行なうタイプの犬です。

「グレイハウンド」は古くから存在し、世界各地に輸出されたことから、「イングリッシュ・グレーハウンド」や、「スパニッシュ・グレーハウンド」、「オーストラリアン・グレーハウンド」など、世界各地の名前を付された多くの犬種が存在します。

一番ポピュラーな犬種はイングリッシュ・グレーハウンドとされ、一般的に「グレーハウンド」と言うと、イングリッシュ・グレーハウンドの事を指します。しかし、イタリアングレーハウンドも世界的に高い人気を誇る犬種です。

イタリアングレーハウンドの特徴

成犬時の基本的な体格は、体高が33cmから38cmで、体重は3kgから5kgとされています。オス・メス共に共通した体格をしていて、性別による大きな相違はありません。

まっすぐに伸びた長い手足が特徴的で、細身の体型をしています。筋肉質な体つきと、美しい曲線を描く腰回りで、凛とした印象を受ける立ち姿をしています。先が少し垂れた耳と、つぶらな瞳をしていて、穏やかでチャーミングな表情も愛されている理由です。

被毛のカラーは、「レッド」、「ブルー」、「ブラック」、「フォーン」、「シール」の基本色に加えて、「クリーム」、「スレ―ト・グレー」、「イザベラ」などがあります。ドックショーなどでは、あまり好まれませんが、そうした毛色にホワイトが混ざっている場合もあります。

また、JKC(ジャパン・ケンネルクラブ)から公式に認定されている毛色ではありませんが、「ブラック&タン」、「ブルー&タン」、「ブルー、タン&ホワイト」、「ブラック、タン&ホワイト」、「ブリンドル」なども被毛の犬も存在します。

イタリアングレーハウンドの皮膚は薄く、毛も短いので、暑さや寒さに弱いという特徴もあります。屋外での飼育には適していません。特に冬の寒さに弱いので、室内であったとしても、温度管理に気を付ける必要があります。

寿命は平均すると13年程度ですが、もちろん個体差があり、15歳以上生きる犬も多くいます。他の小型犬と比較すると、比較的長生きする犬種です。

イタリアングレーハウンドの性格

イタリアングレーハウンドは、基本的に温和で、しつけのしやすい犬種です。繊細で神経質な一面もありますが、攻撃的になる事はまずありません。情愛深く、信頼した人に良く懐くので、飼いやすい犬種です。

細身の体からは想像もつかないほど、エネルギッシュな性格を持っています。走ったり、ジャンプしたりが大好きで、とってもやんちゃな一面があるので、運動させる時には安全な所で遊ばせるようにしましょう。

とっても寂しがりで、甘えん坊なので、愛らしい性格をしていますが、甘やかし過ぎてしまうと、無駄吠えや破壊行動などの問題に繋がる恐れがあるので、メリハリのある接し方が必要です。

基本的には、利口で聞き分けの良い性格なので、厳しく叱るのではなく、褒めるしつけを心がけましょう。興味が次々と移り変わり、集中力に欠く部分があるので、クリッカーなどを用いてみてもよいでしょう。

他の動物や、見知らぬ人間にも友好的に接する事が出来るので、散歩などでトラブルになる事はありません。女性や子供のいる家庭でも安心して飼う事が出来ます。しかし、警戒心が強いので、最初は冷淡な印象を与える場合もあります。

狩猟犬の性質を残しているので、感覚が鋭く、環境の変化に弱い所があります。極力変化の少ない穏やかな生活を送らせてあげましょう。引越しなどがある場合には、焦らずに徐々に変化に慣れる事が出来るよう助けてあげましょう。

お手入れやお世話について

活動的で、運動量を多く必要としているので、毎日の散歩は必須です。公園などで、リードを外してしっかり運動させると良いでしょう。

毛の生え替わりもないので、基本的に、お手入れが大変な犬種ではありません。体臭もほとんどないので、頻繁にシャンプーする必要もありません。汗や埃などで汚れた場合は、雑巾で拭くか、ブラッシングをしてあげましょう。

短毛で薄い敏感な皮膚をしているので、ブラッシングする時に傷つけてしまわないように注意が必要です。柔らかいブラシを選び、あまり力を入れ過ぎず、優しく撫でるようにブラッシングしてあげましょう。

注意が必要な病気について

イタリアングレーハウンドはどんな病気になりやすいのでしょうか。特に注意が必要な病気を幾つかご紹介いたします。

特発性てんかん

「てんかん」とは、脳内の神経に異常が起こり、興奮状態で体のコントロールが出来なくなってしまう症状の事です。特発性という言葉は、症状に対する特定の原因が見つからない場合に使用される医療用語です。

脳腫瘍や低血糖、肝臓疾患など、発作の明確な原因が特定できるものを「症候性てんかん」と言うのに対し、神経学的検査や血液検査、MRI検査などを実施しても異常が見つらない場合、「特発性てんかん」と診断されます。

特発性てんかんの主な症状は、全身のけいれんや意識消失、失禁、よだれを垂らす、などがあります。全身の発作だけでなく、顔面の一部や四肢など、体の一部分だけに発作が生じる事もあります。

6ヶ月から5歳の間に初めて症状が出現するとされ、多くの場合2歳から3歳までに発症するようです。成長途中の若い時期に発症すると、脳の奇形など他の問題を引き起こすとされ、逆に5歳以上の高齢で発症すると、脳腫瘍などの病気を抱えるリスクが高まります。

発作を起こすと、脳に損傷が生じるため、発作の間隔が2か月未満の場合や、群発や重積発作を起こしている時には、「抗てんかん薬」による治療を行います。軽度な発作を長い間隔をあけて、数回起こしているような状況では、経過観察するだけの場合もあります。

初めて発作を起こしている場面を目撃すると、動揺して慌ててしまいますが、落ち着いて対応するようにしましょう。安全を確保するために周囲の物を移動し、クッションなどを使って体を保護してあげましょう。

よだれなどが気になるかもしれませんが、噛まれてしまう危険があるので、口の中や周囲に手を近づけてはいけません。発作の様子を良く観察し、可能であればスマートフォンなどを用いて動画に撮影しておくと、診察の時に状況を説明しやすくなります。

原因を特定できない事もあり、一度発症してしまうと、完治する事は困難な病気です。必要に応じて抗てんかん薬を用いて症状を抑え、脳の障害など体へのダメージを軽減しつつ、生涯上手に病気と付き合っていかなくてはなりません。

進行性網膜萎縮

進行性網膜萎縮(PRA)は、網膜の光を受ける部分に異常が生じ、網膜が徐々に萎縮する病気です。小型犬に発症しやすい遺伝的な要因の病気で、残念ながら、効果的な治療法はありません。名前の通り、進行性の病気なので、徐々に視力が低下し、やがて失明します。

犬の網膜は、暗い所でもわずかな光を感知して物を見る為に、「タぺタム(輝板)」という構造で出来ています。しかし、網膜が委縮すると、このタぺタムの反射の亢進が見られます。それ為、暗闇で通常よりも光を反射して、目が光って見えるようになります。

症状の初期の段階は、夜間や暗い所で物が見えなくなる「夜盲症」になります。夕暮れ時の散歩で足元がおぼつかなくなったり、物にぶつかるようになり、場合によっては外出を嫌がるようになります。

次第に症状が悪化してくると、日中や明るい所でも見えづらくなり、壁づたいに歩いたり、動作が緩慢になったりします。そして、完全に失明すると、以前と比較して著しく活動性が低下します。

遺伝による病気なので予防は難しく、現在のところ有効な治療法もありません。進行性と言っても、症状の進行はゆっくりなので、徐々に低下していく視力に順応できるよう助けてあげましょう。

具体的には、家の中の家具やトイレなどの位置を固定したり、お決まりの散歩のルートを確立したりして、完全に失明した時にも、不必要に物にぶつかったり、不安に感じたりせずに生活できるように助けてあげましょう。

カラーダイリューション脱毛症

カラーダイリューション脱毛症(カラーダイリューションアロぺシア)とは、毛包の発育異常や、メラニンの形成障害によって、被毛が非常にもろくなり、すぐに折れてしまうようになる病気です。遺伝性の疾患と言われています。

発症した部分の毛は、すぐにポキポキと折れてしまうので、薄くなってしまい、脱毛しているように見えてしまいます。3ヶ月から12ヶ月の比較的若い時期に発症する事が多く、進行形の脱毛が見られます。

被毛が薄くなるため、「ふけ」が出るようになったり、患部周辺の皮膚がブツブツし、毛穴の部分が細菌性の炎症を起こしたりします。良く発症する部位は体幹に集中していて、頭部や四肢にはあまり生じません。

二次的に発生する細菌性の皮膚炎がなければ、痒みを伴うことは普通ありません。完治させる事は難しい病気なので、症状を抑制するしかありません。シャンプーや保湿をしっかり行い、感染による炎症がある場合には、症状を抑える薬を使用して治療を行います。

膝蓋骨脱臼

膝蓋骨脱臼は、膝のいわゆるお皿の部分が正常な位置からずれてしまう病気で、特に小型犬に多く見られる関節の病気です。膝関節の溝が浅い事が影響しているようです。

膝蓋骨脱臼には、主に2つの異なる要因があります。一つは遺伝的な要因です。生まれつき関節や骨、靭帯などが弱く、形成異常が生じやすいために発症するケースです。二つ目は、外部からの衝撃で発症するケースです。事故や高所からの落下などが考えられます。

一概に膝蓋骨脱臼と言っても、症状には大きな違いがあります。軽症の場合には、膝の皿が外れやすくなり、時々スキップしたり、変な歩き方になりますが、すぐに正常な位置に戻るので、生活に大きな支障はありません。

しかし、次第に関節の変形などが生じ、人が手で治さないと正常な位置にもどらなくなります。その後も、そのまま放置すると重症化し、後ろ足が完全に変形してしまいます。正常な歩行は困難になり、足を引きずるなど、深刻な生活障害が生じます。

軽症の場合にはリハビリなどで対応が可能ですが、完全に変形してしまっている場合は、外科的な手術が必要になります。遺伝的な要因によって、発育段階で異常が見られる場合には、骨が成長してしまう前に、手術を行なう必要があります。

遺伝的な要因や不慮の事故は、防ぐ事が出来ませんが、不必要な外部の衝撃を緩和してあげる事は可能です。フローリングや床などの硬い床は負担になるため、クッションやカーペットなどを敷いてあげると良いでしょう。

また、放置して悪化させてしまう事が多い病気です。骨の変形があまりにひどい場合、手術が出来なくなってしまうケースもあるようです。それで、散歩の時などの歩き方に注目し、少しでも違和感がある場合には、早めに病院で診察を受けるようにしましょう。

最適なドックフードについて

イタリアングレーハウンドにぴったりなのは、どんなドックフードでしょうか。細身な体格とすらっと長い足をしているので、骨折しやすい犬種として有名です。また、先ほどご紹介した「膝蓋骨脱臼」など、骨や関節の病気を警戒する必要があります。

そうした点を考慮すると、骨や関節を丈夫にしてくれるドックフードが最適です。具体的には、3つの点に注目して選ぶと良いでしょう。

まず、たんぱく質とカルシウムが豊富に含まれているべきです。骨の形成と強化に不可欠な成分だからです。原料に良質なたんぱく源となる肉がどれくらい使われているのか、どのような肉が使用されているのか確認する必要があります。

次に、「グルコサミン」と「コンドロイチン」が配合されているか確認しましょう。この二つの成分は、軟骨の損傷を修復したり、軟骨内の水分を保つなど、骨と骨との間でクッションとなる軟骨を健康な状態に保つために効果的な成分です。

さらに、消化吸収を妨げる原料が混じっていない事も重要です。例えば、とうもろこしや小麦などの穀類や、動物性油脂などの原料が入っていると、栄養素の消化吸収が阻害されてしまうので、良い栄養素がたくさん入っていても、体内に取り入れる事は出来ません。

カナガン

上記の条件を考慮して、イタリアングレーハウンドに一番お勧めのドックフードは「カナガン」です。

カナガンは、たんぱく質とカルシウムをしっかり摂れるよう、良質なチキンをたっぷり使用しています。また、グルコサミンとコンドロイチンがしっかり配合されています。

消化吸収を阻害する原料は一切使用されておらず、むしろ腸内環境を整える「フラクトオリゴ糖」が配合されているので、ドックフードに含まれているたんぱく質やカルシウム、グルコサミン、コンドロイチンなどの有用な成分をしっかり吸収できます。

危険性を指摘されている合成酸化防止剤、着色料や着香料などの添加物も不使用で、ヒューマングレードの品質の高い原料が使われているので、安心して愛犬に与える事ができるドックフードです。